風邪は自分で管理できる

広告

Pocket

風邪。それは一般的ではあるが
目に見えないものでいまいち掴みどころがない。
風邪もウイルスによるものだが、
ウイルスへの関心は以前より増えてきている。

一般的である風邪。
それはどういったもので、
どうすれば防ぐことができるのか。
風邪は自分で管理できることを
知ってもらえばと思う。

風邪は自分で管理できる

風邪をひくのには理由がある。
まず風邪は何が原因なのか。
どういうことが要因になるのか。
どんな対処があるのか。
それを知れば自分で管理することができる。

風邪は一生のうちに200回ほどひくと言われ、
仕事で休む理由の4割であり、
職業人生の丸1年が風邪に潰される。

病院に行くと
3割負担で診療約1500円から2000円。
薬が3日分で約1500円。
マスクや飲み物や消化の良い食べ物など、
出費を考えると5000円近くかかる。

さらに仕事を休むと遅れを取り戻すために、
頑張らないといけないし、
迷惑かけた人に謝罪もしなければならない。
他の人が代わりに仕事をすることで、
ミスや問題が起きる可能性も高くなり、
早く復帰することで人にうつすかもしれない。
同僚や上司の負担にもなり、
チーム全体に影響は波及する。

これだけの損失を考えると、
社会的な生産性の低下は4万円を超えると言われる。
これは自己防衛を身につけるしかない。

風邪って何?

風邪は急性上気道炎であり、
鼻水・鼻詰まり、喉の痛み、
せきなどの症状が
同時に同程度存在する場合
風邪の可能性は高い。

感染後10-12時間で初期症状が始まり、
2-3日で症状のピーク。
そして7-10日で消失するのが特徴である。

初期症状で多いのは頭痛やくしゃみ。
症状のピークでは喉の痛み
治りかけはせき・鼻水・鼻づまりが
時系列変化の特徴である。

風邪は80-90%がウイルスである。
風邪に関わるウイルスは約200種類。
非常に多くのウイルスが関係する。

ウイルスごとで症状も違う。
喉の痛みが出やすいのは、
アデノウイルスと・RSウイルス。
咳が出やすいのもアデノウイルス。
鼻水・鼻詰まりはエコーウイルス・
コロナウイルスに多い1)。

夏の高温多湿でも強いウイルスはある。
アデノウイルスはプール熱を起こし、
38-39度の高い熱が出て、
喉の痛みや結膜炎などが生じる。

コクサッキーウイルスは
ヘルパンギーナをも起こし
39-40度の高熱と喉の痛みを生じる。

またコクサッキーウイルスとエンテロウイルスは、
手足口病を起こし、
手足口を中心とした発疹と発熱を生じる。

春や秋の風邪はライノウイルス。
冬はインフルエンザウイルスが多い。

ウイルスの特定はしなくていいの?

風邪はウイルスの数が多く、特効薬もない。
症状もそれほどひどくないので、
お金を使ってウイルスを特定するメリットはあまりない。

インフルエンザは症状が強いことや、
特効薬があるため検査の必要性はある。
風邪ならほっといても大抵の場合は
自然治癒力で良くなる。

風邪と特定することは難しい。
なんか喉が痛くてせきと鼻水が出てたけど、
2-3日寝たら治ったので、
結局風邪だったのかな・・・。ということで、
後になって風邪だったのだろうという感じである。

冷蔵庫のプリンがなくなった時に、
父親と母親は仕事。
兄が部活にいて家には甘い物好きの妹がいた。
プリンを食べたところ見たわけでもないし、
口の端にプリンがついたわけではないので、
妹がプリンを食べた犯人と言い切れないが、
おそらく妹だろう・・・。
これが風邪だろう・・・ということである。

風邪の対策

風邪は予防が何より一番である。
新型コロナウイルスの予防策は
そのままウイルス予防につながる。

3密を防ぐこと。顔を触らないこと。
手洗いやうがいを徹底することなどがある。

1日11回手洗いをすると
約50%の風邪を予防でき、
1日3回うがいをすると
約40%の風邪を予防できると報告ある。

またガムを噛むことで唾液を増やしたり、
鼻呼吸により空気を加温加湿し、
粘膜に含まれる分泌型IgAによる予防も効果的である。

乗り物は3密となりやすい。
咳やくしゃみでのウイルスは
45分間生存し続けるとも言われているので、
席はできるだけ後ろの席に座り、
前に飛んでくる飛沫を回避することもお勧めである。

飛行機は特に空気が流れにくいのでリスク高い。
通常の113倍風邪のリスクが高まるとされており、
5人に1人は風邪を引いてしまう。
できるだけ飛行機は避けるか、
最善の注意を持って対応していきたいところである。

風邪の対処

風邪は予防が大切であるが、
予防しきれなかった場合、
この超初期症状の対応が重要である。

超初期症状とはごくわずかな違和感。
本人にしかわからない感覚である。
人によって違うのだが、
喉の違和感や集中力の低下、
口の渇きや寒気。
脂っこいものが欲しくなかったり、
いつもおいしいものが
美味しく感じなかったりがそれにあたる。

朝のコーヒーが美味しいかどうか。
タバコがうまいかどうか。
酒がうまいかどうか。
快便かどうか。
声が出やすいかどうか。
人によって様々である。

ウイルスが入ってきて免疫機能が働く時、
身体の声としては『ウイルスに集中させろ』である。
他の機能を落としてまで、
身体に侵入した敵を
やっつけることに集中したいのである。
そのためこのわずかな違和感の
超初期症状で対応できるかが何よりも重要である。

超初期症状の対応としては、
なるべく身体を温めて水分を取る。
時間があれば横になり、
スケジュールはなるべくゆとりを持つようにする。

超初期症状を超えてしまい、
鼻水や喉に咳などの症状が出てしまった時。
これは手遅れである。
ここからは自然治癒力を待つしかない。
治すというよりは悪化させないことが大切である。

できるだけ寝る時間をとり、
食事は消化の良いものを取るようにする。
できるだけ身体がウイルスに集中できるように、
邪魔しないことが大切である。

治りかけの時は、
身体は弱っているので、
他のウイルスの侵入を許さないことが大切である。
スケジュールを急に増やさないようにし、
体力低下に対応する。
また症状軽減してもウイルスの排出は続いているので、
人にうつさない配慮はエチケットとして必要である。

まとめ

風邪は一般的なものである。
200種類という多くのウイルスがあり、
また特効薬もないため
特定することはあまりない。

予防が最も重要であり、
リスクを極力少なくすることが大切である。
ウイルスをいかに体内に入れないか。
三密を避け、顔を触らない、
手洗いうがいを徹底するなど、
基本的なウイルス予防が必要である。

また風邪にかかってしまうと、
自然治癒力に任せるしかないのだが、
超初期症状で気付くことも重要である。

何らかの違和感を感じたら、
身体を温めて水分を取る。
時間があれば横になり、
スケジュールはなるべくゆとりを持つ。
できるだけ身体はウイルスに集中できるように、
してあげることが重要である。

1)岸田直樹,誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた
感染症診療12の戦略 第2版.医学書院.2019
2)一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が
教える本当に正しい予防と対策33.

Photo by elizabeth lies on Unsplash

広告

ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。