最近何かと話題の酸化。
物質から電子を奪うことで酸化は生じるのだが、
わかりやすく言えばサビである。
鉄などが酸化するとサビてしまう。
そして人間の体も酸化が生じる。
ではどうやって酸化が生じるのだろうか。
体の2大エネルギーといえば、
酸素と脂質である。
この酸素と脂質を使って、
ATP(アデノシン三リン酸)を作る。
糖のみのエネルギーだとATPは2個程度だが、
酸素を介して脂肪を代謝した場合は、
ATPはその18倍の36個できる。
酸素は1度に多くのエネルギーを作ることが、
おわかりいただけたと思う。
しかし、便利だがその反動が生じる。
これが酸化である。
酸化は先ほど述べたように、
物質から電子を奪った状態指すのだが、
酸素は体内で変化したときに活性酸素に変化する。
より細かく言えば、
酸素が酸化してスーパーオキシド。
そしてスーパーオキシドが酸化して過酸化水素。
過酸化水素がヒドロキシルラジカルに変化する。
こうした活性酸素になると危険であり、
タンパク質や脂質、遺伝子情報を傷つける。
それが組織の働きを弱化させたり、
ガン細胞に侵されたりするきっかけとなる。
酸化そのものは炎症、紫外線、
ストレスなどの要因が関係する。
それに対して酸化に対応する抗酸化は、
加齢によって働きが減少する。
酸素を使う人間は常に酸化との戦いでもある。
酸化に対応する抗酸化は
年齢とともに働きが落ちるので、
いかに酸化の増大に
気をつけることができるかが大切である。
炎症や紫外線などの外部要因に注意する他、
ストレスなどの心理的な問題を
うまくコントロールすることが
酸化の予防には大切である。
まとめ
人間は酸素を介して脂肪を代謝することで、
多くのエネルギーを生産できる。
しかし、それによって体は
酸化とも戦わなくはならない。
抗酸化は加齢とともに減少していくため、
炎症や紫外線などの外部要因の注意とともに、
ストレスなどの心理的な問題を
うまくコントロールすることが大切である。
