感度と特異度って何だ?

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感度と特異度は論文でもよく出てくる。
検査法が有効かどうかを表す一つの目安である。

どんな検査でも完璧ではない。
陽性は「病気が見つかった」ということで、
陰性は「病気が見つからなかった」ということ。
病気がないのに検査が陽性なのを偽陽性。
病気があるのに検査が陰性なのを偽陰性という。

つまり間違いが少ない検査が
信頼性の高い検査と言える。

少し前に話題になったもので、
マンモグラフィーと超音波の検査の報告がある1)。
マンモグラフィーが陰性で、
超音波検査をした時の結果、
ざっくり言うと
ガンがある時の検査は8割陽性、
ガンがない時の検査は9割陰性になる。

この時点では信頼できる検査と
感じると思うかもしれないが、
この検査で陽性が出た場合に、
ガンがある割合はどのくらいでしょうか。
8割?9割?
・・・実は正解は3%。

これは全体に対して、
ガンガある人が少ないからと言える。

これを理解するために、
感度と特異度というのが関係する。

感度とは

探したい病気がある人のうち、
検査で見つけられる人の割合のこと。
大部分が陽性で陰性が少ない検査と言える。

そのため陰性となれば、
病気の確率が低いということになる。

特異度とは

調べたい病気にかかっていない人のうち、
検査で病気がないと判断できる割合。
特異度が高いということは
大部分が陰性で陽性が少ない検査と言える。

そのため陽性になれば、
病気の確率が高い検査と言える。

感度と特異度の計算

感度の計算は
病気があって検査で見つけた人の割合を
a / ( a + c )で割る。

特異度の計算は
病気がなくて検査でも見つからない人の割合を
d / ( b + d )で割る。

感度が高いのに特異度が低い検査は、
検挙率は高いのに濡れ衣や、
違う犯人を捕まえる刑事のようなもの。

感度は低いが特異度が高い検査は、
検挙率が低く、なかなか犯人を捕まえないが、
間違いない真犯人を捕まえる刑事のようなもの。

感度と特異度がともに高い検査は、
疾患の判定する力が強い検査と言える。

まとめ

感度はほとんど陽性で陰性が少ない検査。
そのため陰性なら病気の確率は低い。
検挙率は高いが
間違った犯人を捕まえることも多い刑事。

特異度はほとんど陰性で陽性が少ない検査。
そのため陽性なら病気の確率は高い。
検挙率は低いが間違いない真犯人を捕まえる刑事。

感度と特異度が共に高い検査は、
疾患を判定する力が強い検査。


1)Supplemental Screening for Breast Cancer in Women
With Dense Breasts: A Systematic Review for the U.S.
Preventive Services Task Force.
Ann Intern Med. 2016 Jan 12.[Epub ahead of print]

Photo by Concha Rodrigo on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。