便秘の種類

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便秘は一般的な症状であるが、
身体的・精神的なQOLの低下を生じると言われる。
SF-36を用いた調査では、
便秘の人は非便秘の人と比べQOLの低下が大きい。
身体的尺度では「全体的健康感」の低下が大きく、
精神的尺度では「社会生活機能」「心の健康」
が優位に低下する1)。

さて便秘症状だが残便感や不快感、
過度ないきみなどの排便困難の他に、
排便回数の減少がある。
ただ排便回数は週3回未満を指すが、
兎糞状便や水溶便などのは回数が増えるので、
目安程度と考えておくと良い。

便形状は硬さと量が重要になるが、
便が硬いと便の量が多くても少なくても
排便困難感となる。
また便が柔らかくても量がすくなければ、
水溶便となり不快な排便となる。
最も良いのは便が柔らかく、大きいものである。

また便秘は原因のある便秘と
原因のはっきりしていない便秘に分かれる。
原因がはっきりしていない便秘は
消化器に問題のある器質性便秘や、
全身状態が関係する症候性便秘。
また薬の影響である薬剤性便秘がある。
原因のはっきりしていない便秘としては、
機能性便秘と便秘型IBSに分かれる。
この機能性便秘と便秘型IBSは症状が重なることも多く、
機能性便秘の4割は便秘型IBSも当てはまり、
また便秘型IBSの9割は機能性便秘も当てはまる2)

まとめ

便秘は精神的・身体的QOLを低下させる。
便秘症状は排便困難と排便回数の減少がある。
便形状は硬い場合は小さくても大きくても排便困難となる。
柔らかい場合は小さい場合は水溶便となり、
不快な排便となるが、柔らかく大きい便が最も排便しやすい。
また便秘には原因のあるものと原因のはっきりしないものがある。
原因のあるものは消化器・全身状態・薬剤によるもの。
原因のはっきりしないものは、
機能性便秘と便秘型IBSに分かれる。
機能型便秘と便秘型IBSは症状が重なり合うことも多い。

1)Wald A,et al.:Aliment Pharmacy There.26:227,2007
2)Wong RK,et al.:Am J Gastroenterologist.105:2228,2010

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。