外傷の回復と謎

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外傷により疼痛が出現しても
通常は徐々に回復していく。
受傷後はじめの2週間の回復が最も大きく
約50%程度にもなる。
これは炎症などの生理的な変化が多いためであり、
2週目以降からコラーゲンによる再生が徐々に進んでいく。

2週目以降の回復は緩やかに

2週間で50%なので患者の予測としては
4週間すれば100%回復。と考えがちとなる。
しかし、2週間以降の回復は実はゆっくりで
4週目の回復は65%程度となる。
「2週間でだいぶ良くなったから、
4週もすればすっかり良くなりそう・・・。」
そう楽観的な気持ちに切り替わっているからこそ
予測が外れることで精神的なダメージは大きくなりやすい。
そうなった場合は、
「もう一生良くならないんじゃないだろうか・・・。」
感情はどうしても両極端になりやすいため、
大きく悲観的になってしまう。

そのため2週間以降は回復がゆっくりになることを
あらかじめ説明しておく必要がある。
この説明をすることで患者の予測が外れたとしても、
そういうものだと割り切ることができ、
過度に悲観的になることも少なくなる。

症状は日常生活によって上下する

そしてもう一つ患者が不安になりやすいこととして、
症状の上下がある。
通常は徐々に回復するはずなのに、
痛みが良かったり悪かったりすることがある。
悪くなる理由として使いすぎて負担がかかった場合と、
動かなすぎてカラダが硬くなる場合がある。
怪我の回復とは別に日常生活の動作や姿勢で、
カラダは常に変化をしていく。

痛めているところに負担がかかると症状は悪化する。
重いものを持ったり、
力を入れるような作業があった場合は、
負担がかかり痛みは悪化しやすい。
また動かなすぎるとカラダは硬くなってしまう。
痛めているところ以外の関節も
動かなすぎると硬くなってしまうので、
凝りやすくなったり重みを感じたりの症状が出現する。
また関節が硬くなることで
より痛めているところに負担が生じやすくなる。

まとめ

外傷による疼痛も
目に見えないものであれば不安になりやすい。
「2週目以降の回復は緩やかになる」ことと、
「症状は日常生活によって上下する」こと。
この2点は患者が疑問に思うことが多く、
不安になりやすいものでもある。
患者の状態やタイミングに合わせて
説明することができれば、
より円滑にアプローチが進んでいくのではないだろうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。