舌で病気を防ぐ

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腸内フローラは随分と広まり、
口内フローラという言葉も耳にするようになった。
口は消化器系と続きになっているので、
内臓の調子をあらわす。

皮膚に覆われていないため、
粘膜の状態や血管の状態も見えやすい。
自分の体質や現在の状態、
そしてこれから先、
どういった病気になりやすいのか。

舌は体質という過去、
そして今の状態という現在、
そしてどういった病気に
なりやすいかという未来。
全てを見せてくれる。

舌を見ることで自分がどう生きてきて、
どういう状態でどうなるのか。
それを示してくれる。
さあ。舌に従え!!

舌苔

舌の上についた白い苔のようなもの。
口の中には100兆個の口内菌がおり、
粘膜細胞や食べかすを分解して、
代謝物を作り出す。これが舌苔である。
臭気物質ともなるので、
口臭の原因の一つにもなる。

全くないのも問題であり、
また多すぎるのも問題である。
口内菌の善玉と悪玉のバランスが大切である。

舌苔が多すぎて真っ白な場合、
これは交感神経が過剰に働き、
唾液の分泌が減少している状態である。
それに伴い胃腸の働きも低下しており、
食欲低下などの胃腸障害が表れやすい。

また舌苔が黄色い場合、
これは体液の時間による変化である。
粘つきが強くウイルスや細菌と戦った、
白血球の死骸が多く存在する。
風邪の後や胃下垂・慢性的な胃炎などで生じる。

舌苔が黒い場合、
これは高熱や脱水、
炎症性疾患が進行した状態である。
熱や炎症に伴い急激に水分が減少し、
口内細菌のバランスが崩壊した状態。
抗生物質で常在菌が死滅した際でも生じる。

このように舌苔は自律神経のバランスに伴う、
身体の水分量や胃腸の状態をあらわす。

舌の状態

舌の大きさや形も実は変化する。
通常は舌の歯に収まる程度の大きさだが、
水分を含みすぎると大きくなったり、
また逆に小さくなったりする。

舌が厚く歯型がつくのは、
水分が溜まっている状態。
身体の水分が多いので、
水分代謝が落ちている状態である。
水分代謝に関わる
腎臓の働きが低下している可能性がある。
むくみ・めまい・鼻水や下痢などが生じたり、
血液の量も多い状態となるので、
長期化すると高血圧や心不全に関わることもある。

舌が薄っぺらいのは、
栄養が低下している状態をあらわす。
水分不足や血流障害を表しており、
体力が低下して様々な病気に
かかりやすい状態である。

舌が割れる状態は、
水分不足をあらわす。
舌が乾燥しているというのは、
体全体が乾燥しているということ。
ドライアイや乾燥肌、
便秘や不眠、慢性疲労を生じる。
子宮内膜症などになりやすくなる。

舌の状態は身体の水分量の程度や
血流の状態を表す。
水分の吸収や代謝、
血流の状態などを把握することができる。

舌の裏の血管

舌の裏には舌下静脈がある。
頭頸部の静脈の一つの
舌静脈から分岐した血管で、
唯一皮膚に覆われていない太い静脈。

青黒かったり、紫が強ければ、
血流が滞り老廃物が溜まっている状態。
糖や脂肪を取りすぎて、
高血糖や高脂血症などの可能性がある。

血管がボコボコと怒張していたら、
血管が詰まりやすい状態。
左右差が顕著な時は、
すぐに病院にいった方が良いレベル。
血圧の上昇や脳卒中のリスクが高い。

舌の裏の血管は皮膚に覆われていないため、
血液の状態を視覚的に見ることができる。
血液の流れや血液の質などを、
確認することができる。

まとめ

舌は唾液の分泌や粘膜の状態、
そしてそれに関わる自律神経の関係性や、
血液の流れや質、水分量などを教えてくれる。

朝、鏡を見る時に舌をチェックするのも、
自分の体を知る上で大切なことかもしれない。

Photo by Julian Paul on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。