伝えるときのコツ

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痛みなどの症状があるときに、
アプローチで良くなっても、
結局は日常生活次第でその後の調子は変わる。
そうなったときに大事なのは
どういうふうに伝えるかである。

「こうすれば良くなる。」
ということがわかっていても、
伝え方によっては
相手に不満を持たれたることもある。
また伝わっても実行は難しいことも
あるのではないだろうか。

正論というのは現実的にはそうであっても、
人には感情があるためそうはいかない。
言い方ひとつでも印象は変わる。

「○○して下さい」
これは丁寧語ではあるが、
実は命令表現になってしまう。
「○○してもらっていいですか」
こうなると依頼表現になるので
印象は柔らかくなる。
「○○したらいいですよ」
こうなるとより肯定的な印象になる。

否定的な言葉は余計に意識をしてしまい、
行動を誘発してしまうことが多い。
「○○してはダメです」と言われると、
まず○○を意識した後に否定するので、
イメージに残るため逆に行動を誘発しやすくなる。
「好きになってはいけない」
と思えば思うほど好きになってしまうのもこのためだ。

否定的な言葉を使うよりは、
「○○したほうがいい」の方が、
やるべき行動が明確になるのと、
ダメな行動がイメージされないのでよい。

さらにクッション言葉を入れることで、
より嫌な印象を持ちにくくしてもらうこともできる。
クッション言葉は自分の言いたいことを言う前に、
相手の思っていることや思いそうなことを、
先にこちらから伝えると上手くいく。
「仕事で忙しいと思いますが」
「なかなか難しいですけど」
「少しずつでいいと思いますので」
こう言う言葉を先につけると、
この人は私の気持ちを考えてる。
わかってくれていることが伝わる。

また否定的な言葉も
相手に興味を引いてもらうことに使える。
いきなり「幸せになれる」と言われるよりは、
「このままだとマズイことになる」の方が、
意識や興味が湧くものである。
人間は防衛本能があるため、
ネガティブな情報の方が意識が向きやすい。
否定的な言葉で興味を持ってもらい、
そこから安心する方法を提示すれば、
その方向に促しやすくなることもある。

これは通信販売などでよく用いられている。
「加齢により体がこんなことやあんなことになりますよね。
体の中ではこんな成分やあんな成分が少なくなります。
(権威ある人のお言葉)でも安心して下さい。
これにはこんな成分やあんな成分が入っているんです。
(使用した○○さんの声や見たことある芸能人の声)
それが今ならなんと○○円でおまけまでついてきちゃう。」
こんな感じじゃないでしょうか。

不安により理性でなく感情のスイッチを入れる。
同じ症状の説明で共感を感じる。
専門用語や専門家の話でより信憑性を高める。
自分に身近な年齢の人や印象の良い芸能人で、
さらに信憑性を高める。
そして今なら安くなっておまけもついている。
→断る理由は何もなくなる。
でも自分で選ぶことはできる自由がある。
しかし選択肢は実は”買う”と”買わない”二択。
安くなっている今のうちに注文をしてしまう。

人の感情を考える方法は商売では基本になる。
相手の気持ちが分からなければ、
正論だけでは伝わらないし、
実行してもらうことはもっと難しいのである。

まとめ

相手に物事を伝える時は、
正論だけでは通用しないことが多々ある。
人間は感情によって動くためである。
そのため丁寧語であっても
命令表現や否定的な言葉は避け、
依頼表現や肯定的な言葉が必要である。
またクッション言葉を使うことで、
相手の気持ちを考えていることを
伝えることも大切である。

否定的な言葉も
相手の興味を引いてもらうのには使える。
ただ否定的な言葉は
感情にマイナスの影響を与えるため、
対処や視点を変えるなど肯定的な言葉で、
フォローを必ず入れていくことが大切である。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。