大腿筋膜張筋とその影響

広告

Pocket

大腿筋膜張筋の筋力の低下は意外に多い。
膝に疼痛のある患者の筋力テストをすると、
大腿筋膜張筋の筋出力は低下していることが多い。

大腿筋膜張筋の影響

大腿筋膜張筋が低下すると、
立脚期に同側ヘシフトする
ラテラルスラストに関与することがある。

また大腿筋膜張筋は外転筋なので、
相反抑制により内転筋が過緊張を示すこともある。
大腿内側部の疼痛はこの内転筋の過緊張のこともある。

また大腿筋膜張筋は大殿筋と筋膜連結があるため、
立ち上がる時の殿部が重たい感じに関与することもある。
歩行時に踏ん張りが利かないと訴える原因になることもある。

このように大腿筋膜張筋からラテラルスラストや、
内転筋の過緊張、大殿筋の筋出力低下など
様々な症状を生じることがある。

原因

大腿筋膜張筋の筋出力低下の原因は何であろうか。
筋出力は筋の張力に関係する。
筋が延長してても短縮してても筋出力は減少する。

股関節や仙腸関節の関節副運動が低下した場合、
関節機能異常が生じ周辺筋は過緊張となる。
この場合は股関節や仙腸関節の関節の副運動が必要なため、
関節モビライゼーションなどが有効である。
もしこれが原因であれば直ちに大腿筋膜張筋の過緊張は改善し、
筋出力もすぐさま回復することも多い。

またもう一つ原因として多いのが、
腹部の過緊張である。
体幹の側腹部は大腿筋膜張筋と筋膜連結がある。
またこの側腹部は大腸特に右は上行結腸、
左は下行結腸と筋膜連結がある。
要するに大腸に問題が生じれば、
筋膜連結の影響で大腿筋膜張筋が過緊張となり、
筋出力が低下してしまうことがある。
温めたり、マッサージをしたりして
柔らかくすることともに食事の影響も大いにある。
通常は2〜3日で食べ物は排出されるが、
大腸内の通過は個人差が多い。
食べ物や運動をしているかどうかも関係する。
腹部の緊張が減少すれば、
これが原因であれば直ちに大腿筋膜張筋の過緊張は改善し、
筋出力もすぐさま回復することも多い。

まとめ

大腿筋膜張筋の筋出力低下は意外に多い。
それに伴う症状として立脚期のラテラルスラスト、
大腿内側部の疼痛、大殿筋の筋出力低下など多岐にわたる。
過緊張に伴う筋出力低下や、相反抑制、
筋膜連結による影響など様々な問題に波及する。

原因として多いのが仙腸関節や股関節の副運動低下、
大腸の過緊張によるものがある。
仙腸関節や股関節の副運動低下は、
関節機能異常に伴う過緊張によるもの。
大腸の過緊張は筋膜連結によるものである。

一つの症状からどのように辿っていくか。
改善しない場合は根本的な問題を
突き詰めていくことが大切かもしれない。

%e3%83%81%e3%82%a7%e3%82%a4%e3%83%b3

広告

ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。