整形外科的テストの意義

広告

Pocket

整形外科的テストは病態を
確認するために行われる。
簡単に言えば「壊れているかどうか」を確認する。

ただ実際には確実性はそれほど高くない。
テストで陽性であったとしても
画像や内視鏡では異常ないことも多々あるので、
その点は注意が必要である。

例を出すとSLRテストがある。
SLRが陰性であれば坐骨神経痛は否定的であるが、
SLRが陽性だからとして坐骨神経痛とは限らない。
SLRは陽性の反応が出やすいテストであり、
仙腸関節痛・椎間関節痛・股関節痛などの周辺関節の
運動時痛はもちろんハムストリングスの伸張痛や
正常な坐骨神経での伸張痛も生じることも多い。

整形外科テストで陰性の場合が
理学療法では重要である。
テストが陰性で「壊れているかどうか」が否定されれば、
機能的な問題になるので理学療法の適応となるからである。

「壊れていない」けれど「働きが悪い」状態が
機能的な問題である。
そしてその「働きが悪い」状態が、
可動域制限なのか筋力低下なのか特定すれば、
どのアプローチの選択すれば良いのか明確になるのである。

医師と理学療法士の役割は明らかに違う。
医師は「壊れているか」を判断し、必要であれば手術を検討する。
理学療法士は「壊れているもの」には基本的にはアプローチできない。
損傷による治癒はカラダの細胞によるものであり、
療法士はこれらに直接的には関与出来ないからである。
「働きが悪い」部位を特定し、アプローチする。
またはそれを考慮した上で環境を整えることが重要である。

評価と治療の考え方

広告

ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。