足が引きつるこむら返り

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訴えの中で多いのが足の引きつけ、
いわゆるこむら返りである。

「昨日の夜に足が引きつって寝れんかった。」
「引きつったときはどうしたらいい?」
「なんで足が引きつるんの?」

こういった質問は耳にすることは多い。
何が起きてるかの結論としては
筋肉が痙攣を起こしている状態である。

しかし、何が原因かというと、
多くの要素が関係するため、
すぐに答えを出すことはできない。

筋肉の痙攣の原因

筋肉の収縮と弛緩がうまくいかないと、
筋肉は痙攣を起こしてしまう。
ではこの収縮と弛緩に関わる原因は、
一体なんなのだろうか。

原因としては筋肉、血管、神経、リンパ、
内臓などが複雑に関係する。

それでは順を追って説明していく。

筋肉

まずは筋肉そのものの問題。
筋肉そのものが硬くなっている場合や、
反対側にある拮抗筋の筋力が
低下している場合もある。

使いすぎて筋肉が硬くなると、
痙攣を起こしやすくなる。

また拮抗する筋、
ふくらはぎが引きつる場合は
前脛骨筋の筋力低下が関係することもある。

引きつる側の筋と拮抗する筋と、
両方を確認する必要がある。

血管

血液の問題や血流障害も関係する。
血液であれば水分不足、貧血、ミネラル不足など
食事も関係する。

水分不足はハンカチーフサインといって、
皮膚をつまんで戻りが早いかを確認するのが、
簡易な方法である。
あとは尿の回数や色も判断材料になる。

また貧血は目の下のまぶたが白っぽくなる。
あっかんべーをするように、
目の下を引っ張ると、
通常は赤いまぶたの色が薄く、
白っぽく見えるのが特徴である。

またミネラル不足では特に
ナトリウム・カリウム・
カルシウム・マグネシウムが関係する。
これらは神経の働きや筋肉の働きに関係する。

また血行不良が問題になることもある。
血液そのものに問題がなくても、
血行が不良であれば血液が流れない。
脈拍の減少や手や足の末端が
冷たくなる特徴がある。

神経

筋は神経の働きで動く。
神経はヘルニアや狭窄など
画像所見ではっきりするものもあるが、
これらの異常がなくても
末梢神経の滑走性障害があると問題が生じる。

滑走性障害とは神経の
伸び縮みや滑りが低下するものである。
神経の滑走性が低下すれば
しびれや異常感覚などの感覚障害。
また筋肉の出力不全や過緊張を生じる。

感覚障害や筋力低下がないか、
それが神経根の神経分布か
それとも末梢神経の神経分布かを確認する。

軽度の感覚障害は気づきにくいことも多く、
左右差や他の部位との比較により、
確認する必要がある。

リンパ

リンパ液の滞留が生じるとむくみが生じる。
粘性のある水分が滞留している状態なので、
筋肉が硬くなったり、冷えや血行障害が生じたり、
神経の滑走性障害を生じさせる。

要するに筋・血管・神経に悪影響を
生じさせてしまうのである。

内臓

最後に内臓である。
内臓は体腔内にある臓器の総称だが、
呼吸器・消化器・泌尿器・循環器などに分類される。

特に心臓・腎臓・肝臓などの
重要な臓器が問題を生じると、
むくみを生じさせることになる。
むくみがどのように影響するかは、
すでに述べている。

また膀胱や副腎は筋膜による連結が関係する。
ディープフロントラインや
スーパーバックフェイシャルラインを介して、
前脛骨筋に影響すれば拮抗筋が筋力低下を起こし、
腓腹筋に影響すればふくらはぎが硬くなってしまう。

まとめ

足のひきつりを考えても、
多くの因子が関係する。

むくみや血行障害、筋力低下や過緊張部位、
食生活や病歴などを確認し、
アプローチにより変化があるか確認していく。

いずれにしても身体を冷やすと
これらは機能低下を起こしやすい。
身体が冷えやすい時期や、
温度変化の激しい時期は気をつけていく必要がある。

Photo by Thought Catalog on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。