体は自然に回復する

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身体は自ら回復する力を持っている。
一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
いわゆる自然治癒力というものである。

自然治癒力がうまく働いていない場合や、
自然治癒力を上回る負担をかけている場合に、
回復が阻害されてしまう。

では自然治癒力といったものは一体どういったものか。
自然治癒力は自己防衛と自己再生の二つに分けられる。

自己防衛とはいわゆる免疫と呼ばれるもので、
病気を跳ね返す力である。
リンパ球が関係するがリンパ球というのは総称で、
細かく分けると細胞性免疫に関わるT細胞。
体液性免疫や抗体産生に関わるB細胞。
腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に関わる
NK細胞がある。

自己再生は創傷治癒が有名である。
切り傷などは血液により血栓が作られ、
フィブリノーゲンが結合し線維束を形成する。
受傷6-24時間で毛細血管から好中球が出現し、
細菌などを貪食する。
また受傷12-48時間で単球が
マクロファージに分化し、
細菌や組織分解物を貪食する。
毛細血管の新生とともに線維芽細胞が出現し、
瘢痕形成がはじまる。
線維芽細胞がコラーゲンや多糖類、
タンパク質などを分泌し、組織を修復する。

このように体の中の見えないところで、
自然治癒が働き回復させている。
包丁などで指を切っても時間とともに治ったり、
風邪を引いても時間とともに良くなるのは、
こういった働きによるものである。

もし自然治癒力を上回る負担があれば、
回復が間に合わないのでなかなか良くならない。
精神的なストレスや過度な運動、
内臓の状態の低下などがこれに関わる。

精神的なストレスは脳に影響を与え、
各種のホルモン分泌や自律神経系に不調を与える。
過度な運動は創傷治癒の途中の弱い結合を、
再び引き離すことにつながる。
内臓の状態は胃腸は影響の吸収を妨げ、
肝臓の不調は分解機能の低下、
そしてビタミンCの貯蓄能の減少になる。
ビタミンCは瘢痕形成に関係する線維芽細胞に影響する。
線維芽細胞がコラーゲンを分泌する時に、
粗面小胞体で合成し水酸化されて分泌する。
この水酸化する過程でビタミンCが不可欠になる。

まとめ

身体は自然治癒力によってある程度回復する力を持っている。
自然治癒力の中には自己防衛と自己再生の二つがあるが、
自己防衛は免疫系、自己再生は創傷治癒に関係する。
自然治癒が適切に行われない場合は、
精神的なストレスや過度な運動、
内臓機能の低下などに注意する必要がある。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。