成功体験と失敗体験

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同じ姿勢が長かったり、
繰り返し同じ動作が続いた場合に、
整形外科的な症状が出現することは多い。

しかし、これらは習慣になっていることも多く、
理屈でわかっていても、その通りに
行動できないことが多い。
そうした時はこちらがコミュニケーションの中で、
どういったことに気をつけて
伝えるべきかが重要になってくる。

褒めるべきか叱るべきか。
成功体験か失敗体験か。
相反する事柄であるが、
習慣を変えるためのきっかけはこれらである。
現在は風潮として
”褒めるべき”といった意見が多い。
実際には褒めること、
成功体験のみではうまくいかないことも多い。

褒める、成功体験は
モチベーションを上げるのには効果的である。
しかし、スキルは向上しないことが多い。
うまくいっている時には、
つい余裕になってしまい
努力をしようとは思わないものである。
叱る、失敗体験は
スキルを上げるのには効果的である。
しかしモチベーションは下がりやすい。
人はヤバくなって本気を出すものである。
早めに勉強したら良い点が取れるとしても、
ついギリギリにならないと
勉強に身が入らないものである。

こういったことを考えると、
モチベーションを上げるためには、
褒めることと成功体験が必要である。
またスキルを上げるためには、
叱ることと失敗体験が必要である。
ただ叱ったり失敗体験は
モチベーションが下がる危険性があり、
またどうすれば良いか混乱する可能性もある。

痛みというのはいわゆる失敗体験である。
「痛いのは嫌だからどうすれば良いのか。」
これがスキルを上げるために重要になる。
なぜ痛みが出るか。どうすれば痛みが出ないか。
痛みが出たらどう対処すれば良いのか。
具体的になることで、
不安は軽減し習慣を変えるための行動が明確になる。

そしてうまく対処できるようになったら、
よりその行動を強化するために、
成功体験を明確にするとともに、
褒めることを行うとさらに良い。

まず初心者のうちは小さなハードルに設定し、
それを超えることで成功体験を生み出す。
それによりモチベーションが上がれば、
マンネリ化しないために、
徐々にハードルを上げ失敗体験も生じさせる。
失敗した時に大切なのは、
自分や他者が悪いという精神論ではなく、
どんなやり方にすれば良いかという現実論である。

日々のコミュニケーションでうまくこれらを作り、
自らの行動で対処できる力を身につける必要がある。

まとめ

褒める、成功体験はモチベーションを上げるが、
スキルは上がらない。
叱る、失敗体験はスキルは上がるが、
モチベーションは下がる。
この両者は車軸のように絡み合うことで、
ステップアップすることができる。

スタートの時はスキルを上げるよりも、
モチベーションを上げることが優先的である。
小さなハードルを設定し、
成功体験を積み上げ褒めることで、
モチベーションを高めていく。

モチベーションが高まると、
マンネリ化しないためにもハードルを上げていく。
その際にモチベーションに注意を払う必要がある。
また失敗体験時には誰が悪いのかという精神論ではなく、
どうすれば良いのかという現実論が大切である。

痛みも失敗体験の一つである。
その貴重な体験から今までの習慣を見直し、
自ら対処できるスキルを身につけることが大切である。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。