外来理学療法に関する研究

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欧米の報告では外来理学療法で重要なものとして、
理学療法士の経験1)、患者指導における交渉力1)、
患者や患者を取り巻く他職種との関係2)が挙げれれている。

外来継続(アドヒアランス)因子に関する国内での報告として、
スタッフ、治療内容、患者自身の健康不安や義務感、
病院設備や立地が挙げられている3)。

またこれらの外来継続因子は男性と女性という
性差や実施期間別により変化するようである。
男性の外来継続因子はスタッフとの関係が深いものの、
女性の外来継続因子は施設の立地の関係が深いようである3)。

また実施期間別に見ると、
開始時には病院の立地が関係するものの、
中期になるとスタッフやプログラムの重要性が関係。
そして長期的には愛着感が関係する3)。

患者にとっては治療のみならず、
その他の外部環境の因子も精神的に大きな影響を与える。
腰痛症の治療に対する効果に関しても興味深い報告がある。
腰痛症の効果は総合的な理学療法と外来理学療法で比べると、
総合的なリハの方が治療効果が大きかった。
しかし、費用対効果でいうと疑問が残るというもの4)である。

このように外来理学療法では、
治療そのものだけでなく、外部環境の因子も含めた
精神的な影響が非常に大きい。

まとめ

外来理学療法では理学療法士の経験、
患者指導における交渉力、
患者や患者を取り巻く他職種との関係がある。

外来継続因子としては男性はスタッフとの関係が深いものの、
女性は病院の立地の関係が深いようである。
また実施期間では開始時には施設の立地が関係するものの、
中期になるとスタッフやプログラムの重要性が関係。
そして長期的には愛着感が関係する。

継続的な理学療法の実施には
性差や実施期間を考慮し目的や必要性を説明し、
患者のニーズにあったものを提供していく必要がある。

1)Pashley E,et al*Discharge from outpatient orthopedic
physiotherapy qualitative descriptive study of physiotherapists’
practices.Physiother Can 62:224-234,2010
2)Medina-Mirapeix F,et al :Continuity of rehabilitation services
in post-acute care from the ambulatory outpatients’ perspective :
a qualitative study.J Rehab Med 43:58-64,2011
3)大工谷新一,他:当院におけるリハビリテーション利用者の
アドヒアランス関連因子.理学療法大会特別号2(DVD-ROM)38:
PI2-464,2011
4)Honcho Yet al:unctional multidisciplinary rehabilitation
versus outpatient physiotherapy for non specific low back pain:
randomized controlled trial.Swiss Med Wkly 140:w13133,2010

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。