お腹の冷えと転倒

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寒くなってくると、
お腹が冷えて硬くなりやすい。
実はこのお腹の冷え。
歩行と関係あることも少なくない。

お腹はスーパーフェイシャル・
フロントラインという身体の前の筋膜上を通る。
筋膜は全身タイツのように体に張り巡らされるが、
身体の前面は足の前面とつながる。

足の前面は太ももに大腿四頭筋、
下腿に前脛骨筋が付着する。
大腿四頭筋は膝を伸ばすのに働き、
前脛骨筋はつま先を上げるのに働く。

大腿四頭筋は太ももの前側に付いていて、
膝のお皿の下まで伸びている。
歩いたり、階段を上がるときに、
太ももが張ったり、
お皿の下が痛いときに
この大腿四頭筋が関係し、
この大腿四頭筋を引っ張っている、
お腹が関係することも多い。

また下腿についている前脛骨筋は、
つま先を上げるのに働く。
歩いていて靴の先がよく擦れる。
あるいはつまずきそうになる、
こういった症状が関係する。
これも同様にお腹の筋膜とつながるため、
原因はお腹が関係することも多いのである。

筋力を毎回測定しても、
昨日までの筋力と今日の筋力で
かなり差があるときがある。
筋力が1日の間に急激に
落ちるということは考えにくい。

こういったときにお腹の硬さ冷たさと
相関する事が多く、
お腹の改善とともに筋力も戻るのが認められる。

さてお腹の状態は
どうやって把握すれば良いだろうか。
通常内臓は皮膚温よりも高い温度である。
素肌でお腹を触って手よりも冷たく感じれば、
内臓の冷えが疑われる。

お臍の周囲は腹直筋が付着しており、
その下に腹斜筋、腹横筋、そして大網があり小腸がある。
表層と深層は内臓から臓側筋膜、壁側筋膜、
周辺筋膜と繋がり周辺の筋膜同士でつながる。

小腸と大腿四頭筋、
前脛骨筋がつながることになる。
さてこの小腸の冷えどうすれば良いのか。

冷えは外からの冷えと内から冷えの二つがある。
外からの冷えは外気によるもの。
冷たい空気でお腹が冷やされる。
また内からの冷えは冷たい飲み物、
食べ過ぎての消化不良などがある。
またストレスや寒暖差による自律神経の崩れも関係する。

冷え以外では姿勢不良により、
お腹が硬くなることもある。
前かがみになると腰が曲がるが、
実はお腹も圧迫されている。
圧迫されたお腹は時間とともに硬くなり、
不調の原因となることもある。

まとめ

お腹の硬さと歩行には実は関連が深い。
身体の前にある筋膜でつながりあるからである。

お腹と関係が深いのは下肢の前面の筋肉。
太もものはり感に関係する大腿四頭筋や、
つま先の引っ掛かりに関係する前脛骨筋がある。

お腹の硬さの原因は外からの冷えと内からの冷え。
そして姿勢による圧迫が関係する。

理屈に合わない筋力の変動、
腹部の症状との関係で気になるようであれば、
一度確認しても良いかもしれない。

Photo by Yarden on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。