病期とアプローチ

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外傷や使いすぎによる疼痛の場合は
病期に合わせた対応が必要である。
急性期では炎症。亜急性期では修復。
安定期では線維化し再構築していく。

急性期

急性期は炎症や損傷が主なので、
48時間内はRICEが一般的である。
ストレッチやマッサージはあまり行わない。
ストレスはかえって炎症を助長するとともに、
損傷も悪化してしまうからである。

亜急性期

日常生活は可能であるが、
強度や継続時間の長い仕事や
スポーツは注意が必要である。
亜急性期の前半では修復に重要な
生理学的要素を考慮する必要がある。
亜急性期の後半では
修復した組織の硬さの改善が重要である。
この時期では物理的な要素が重要なので、
運動学的要素を考慮する必要がある。

亜急性期に関しては、
時期の見極めが重要であるが難しい。
日数のみでなく、どの組織が損傷されたか、
損傷された度合いや
生活による負担によって変わってくる。
皮膚や筋など程度が軽ければ5〜8日という短時間になるが、
筋膜の損傷や循環の悪い腱などでは
3-6週と長い月日が必要になる1)。

安定期

安定期に入ると活動が習慣化されており、
必要であれば習慣の見直しが必要になる。
行動や考え方は無意識に習慣化された活動になる。
適切な姿勢と動作では機能は徐々に高まるが、
過度な動作や同一姿勢の繰り返しはの習慣は
症状改善の邪魔をすることにもなる。

まとめ

急性期は炎症、亜急性期は修復、安定期は再構築。
急性期は1週間、亜急性期は2週間〜1ヶ月半、安定期は6か月〜1年。
障害された組織や障害の度合い、
そして日常生活の影響により回復の時期は変わってくる。
病期によってアプローチの強度と患者の説明が変わってくる。
適切な対応をするためには
病期は外せないところではないだろうか。

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1)Enwemeka,CS:Connective tissue plasticity:
Ultrastructural,biomechanics,and morphometric
effects of physical factors on interact
and regenerating tendons.J Orthop Sports Phys
There 14(5):198,1991

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。