脱水のサイン

広告

Pocket

脱水とは

夏場の暑い時期や、高齢者に多いものとして脱水がある。
脱水とは体内の水分量が正常を下回って低下した状態であり、
身体所見としては皮膚・粘膜の乾燥、血圧低下、頻脈がある。
生理学的所見としては血清尿素窒素や血漿レニン活性の上昇、
ヘマトクリット値の上昇、糸球濾過量の低下が認められる。

水分の供給が減少した場合と、
発汗・下痢・嘔吐などにより、
水分の喪失が増加した場合に生じる。
間違えてはいけないのは
脱水は体液が失われた状態なので、
水分だけでなく同時に電解質も失われた状態である。

水分の減少と症状

水分の減少は血液中の血漿が減り血圧が下がる。
それにより肝臓や消化器系の臓器の血液が減少し、
栄養素の分配や老廃物の排出能力が低下する。
それにより食欲不振が生じる。
また脳の血流量が減少するため集中力の低下が起こる。

電解質の減少と症状

電解質の減少が起こると浸透圧が維持できなくなる。
浸透圧は濃いところは薄め、
薄いところは濃くしようとする働きである。
この働きはナトリウムイオンが多くを担う。
またカリウムイオンやカルシウムイオンが不足すると、
神経や筋肉の働きに影響が及ぼすので、
痺れや脱力、足が引きつったりが生じる。

脱水のタイプ

脱水は水分と電解質が失われた状態だが、
水分と電解質のどちらが多く失われるかでタイプが分かれる。

水分が多く失われた場合は、高張性脱水。
体液が濃い状態である。
大量の汗をかいたときに喉が乾くのはこのタイプ。

水分より電解質が多く失われた場合は、低張性脱水。
大量に汗をかいたときに
電解質濃度の低い飲料を大量に飲んだときに起こる。
喉の渇きはあまりないのが特徴である。

水分と体液が同じぐらいで失われるのが、等張性脱水。
下痢や嘔吐など大量に一気に体液を失ったときに起こる。

脱水のサイン

すぐに検査ができない場合は、
臨床的に脱水のサインを見つける必要がある。

まずは皮膚をつまんでその皮膚が
すぐに戻るかを確認する方法がある。
ハンカチーフサインというものであるが、
10秒以上元に戻らなければ陽性である。

また舌は忠実に反映されやすい。
舌の乾燥や亀裂・正中線などは、
水分不足が指摘される。

まとめ

脱水は臨床ではよくある症状の一つである。
水分が失われるだけでなく電解質も失われるところが、
特徴でありそれにより多岐にわたる症状が出現する。

水分が多く失われて濃くなる高張性脱水。
電解質が多く失われて薄くなる低張性脱水。
水分と電解質が同じくらい失われる等張性脱水がある。

臨床的にはハンカチーフサインや舌の状態を確認する。

広告

ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。