副運動の感覚とアプローチ

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筋肉が硬い場合はマッサージやストレッチなどの
軟部組織モビライゼーションを施行するが、
関節が硬い場合は関節モビライゼーションを施行する。

関節モビライゼーションは関節副運動が低下した部位に行う。
それに伴い関節副運動が改善され、
可動域の改善やそれに伴う疼痛の軽減が得られる。

関節モビライゼーションでは
副運動の感覚を捉えることが最も重要である。
副運動の初期には抵抗感はないが、
徐々に穏やかなわずかな抵抗感を感じ、
やがてファーストストップを感じる。
これが現在の生理的な副運動になる。
そこからわずかに副運動の可動性を増やすことができれば、
副運動は改善することになる。

柔らかい関節の場合は、
ファーストストップまでの可動範囲が広い。
それに対し硬い関節の場合は、
ファーストストップまでの可動範囲が狭い。
そのため、弱すぎると改善は困難であり、
強すぎるとファーストストップを一気に超え、
関節炎を引き起こす可能性もある。

また注意していきたいのは
ファーストストップの手前で、
反発するような感覚を感じる場合である。
これは防御性収縮によるもので、
関節炎を起こしている部位に生じることが多い。
また患者がしかめ面になるGrimace signや、
体が逃げるような動きであるJump signが生じる。
この場合はその関節は炎症が増強しないためにも、
モビライゼーションは避けた方が無難である。

副運動は非常に小さな動きを手で感じるものであり、
ある程度の知識と経験が必要になる。
頭の中にこれらの情報があるのとないのとでは、
効果に大きな違いが生じてくる。

まとめ

関節副運動の改善にモビライゼーションが一般的であるが、
ファーストストップを感じることが重要である。

柔らかい関節はファーストストップまで可動範囲が広く、
硬い関節はファーストストップまでの可動範囲が狭い。
また注意することとしては炎症を起こしている場合で、
ファーストストップの手前で反発するような感覚である。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。