選択する脳

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人は様々なことを毎日選択している。
仕事が多くたて込んでいる時に
何から行なっていくべきかを考えたり、
勉強する時に何に重きを置くか考えたり、
今日は何を食べようか考えたり、
少し考えるとこれだけのことを実は行なっている。

感覚を元に無意識に反応するのとは違い、
選択は置かれた環境において、
いくつかの要素を導きだし、
それを分析し決断する作業となる。

選択とはいくつかの案を導きだすことから始まる。
A案・B案・C案とある場合に、
どれが将来的に良いのかや、
優先順位やメリット・デメリットを考慮することとなる。

では脳ではどの部位が働いているのだろうか。
fMRIの研究では皮質線条体回路の関連が報告されている。
まず無意識での反応は線条体の働きが強い。

経験や感覚を元に報酬の判断や身体運動の準備を行なう。
反応が早いのが特徴で行動と結びつきも強い。
欲求などの感情による反応もこの部分が強い。
それに対して意識が必要な選択に関しては、
前頭前皮質の働きが強い。

メリットやデメリットを考慮した優先順位や、
長期的な視点や判断においてはここが強い。
理性や論理を元に価値観や態度なども関わるとされる。
人間の線条体も爬虫類と大差ないが、
前頭前皮質は人間が特に発達している。
また前頭前皮質の発達は他の脳の部位と比べ、
20歳半ばまで発達するのが特徴である。

早い対応は線条体が優勢であるが、
反応的で短期的な報酬に向かいやすい。
時間はかかるが前頭前皮質は、
長期的な視点を含めて判断を下す。

食べ過ぎは体に悪いのがわかっているが、
つい食べてしまった。
今日はお酒は1杯だけと思っていたのが、
つい深酒をしてしまった。
などが前頭前皮質でなく、
線条体が優位に働いた状態の例である。
また他にも健康のために運動が必要なのにできなかったり、
姿勢を気をつけないと肩がこるのに、
なかなか直せないというのも、
前頭前皮質の働きが不十分なためかもしれない。

不安や疲れていたりなど精神的に余裕がないときや、
お酒を飲んで酩酊状態の時などに前頭前皮質の働きは鈍りやすい。
「つい」とか「うっかり」が多いと感じる場合は、
疲れていたり精神的な余裕をまずつくっていくことが、
大切なのかもしれない。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。