塩分とつまづきやすさ

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塩分とつまづきやすさ。
一見何の関係もなさそうなものではあるが、
実は巡りに巡って関係してくるものである。

さてつまづきやすい時の一つの要因として、
大腰筋の筋出力低下がある。
大腰筋は下肢の屈曲とともに腰椎の前弯の増強、
そして片側の収縮で腰椎の回旋などの作用がある。
日常生活では特に下肢の屈曲、
要するに歩行時の下肢の振り出しが関係するのだが、
筋力出力低下がその結果、下肢が重い・思ったように上がらない、
つまづきやすいなどにつながる。

ではなぜこの大腰筋と塩分が関係するのか。
ここは大腰筋は腎臓と筋膜で連結しているからである。
筋は骨格筋、内臓は平滑筋でそれぞれ違いはあるものの、
内臓も同様に使いすぎると硬くこわばってしまう。

腎臓は水分や塩分の代謝に関わるので、
これらのバランスが崩れることで、
腎臓の働きが低下する。

例えば水分が過剰になり、塩分が低下した場合は
細胞外液不足で腎血流量が低下する。
腎血流の量が低下したら当然腎臓の働きは低下する。

また逆に塩分が過剰になった場合は、
ナトリウムを排出するために、
濾過をし続け腎臓は疲労しやすくなる。

腎不全はこれらのバランスの調整が低下するため、
ナトリウムやカリウムの制限が必要になる。
ナトリウムの低下は意識レベルの低下になるし、
カリウムの増加は不整脈の増加につながる。

要するに水分が過剰になったら腎血流量増加により、
腎臓の働きは低下するし、
また塩分が過剰になったら濾過をし続けることにより、
疲労を起こしやすくなる。

腎臓の働きが低下すると腎臓に水分がたまり、
重みにより下垂傾向となる。
腎臓の硬さや下垂は大腰筋を緊張させ、
結果的につまづきやすさに関わってくるのである。

旅行の時にこけやすくなるのも、
旅行先の塩分多めの美味しい料理の影響も一因かもしれない。
また冬は汗が出にくく、水の代謝が落ちてしまう。
また腎臓は毛細血管の集まりなので寒さにより、
血行不良も生じやすい。
冬に転倒が多いのもそれが一因かもしれない。

まとめ

大腰筋は下肢の振り出しに関わるため、
筋出力が低下するとつまづきやすい。
大腰筋は腎臓と筋膜連結があるので、
腎臓の機能と大腰筋が関連し合う。

腎臓は水分や塩分の関係で影響を受ける。
水分が多いと機能は低下し、
塩分は排出するために働きが強まるが、
過剰摂取は疲労を起こす原因となる。

外食などによる塩分多めの食事や、
冬の寒さは腎臓の働きに影響を及ぼしやすい。
腎臓の働きの低下は大腰筋の筋出力低下につながり、
つまづく原因になってしまうのである。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。