筋膜の役割

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筋膜と言われてもどんな働きがあるのか。
知らないことも多いかもしれない。
組織の周囲に覆うように存在する筋膜。
それがどのように体に影響するのか述べていく。

筋膜には様々な働きがあるのだが、
特に重要な3つの役割を説明する。

支持

体を支えるのは骨ではなく筋膜である。
これはそれぞれの別々の組織が適度な緊張を持って、
形を維持することとなる。いわゆるテンセグリティ構造で
例えられることが多い。
イメージとしてはテント、みかんのネット、
グレープフルーツの果実なども参考になる。
別々の物体にも関わらずひとかたまりとなっている。
また容器とも捉えられる。
筋・神経・血管リンパがその中に入り、
隙間をかいくぐりながら通過する。
癒着が生じるとそれらの流れが滞るため、
排出が困難になってしまう。
筋膜によりしっかりと支持することができることで、
流れは滞ることなく行うことができる。

連携

筋膜は動きを波及させる。
各筋群は個別で存在するのだが、
その周囲の筋は筋膜で連結している。
そのため、一つの筋の収縮も筋膜の連結を介して、
大きな動きに変化することが容易になる。
そのため筋膜ライン、運動連鎖など、
動作の改善には全体的に見ていく必要がある。
また東洋医学の概念である経絡やツボ、
反射区もこれらと一致する部分も多いとされる。
ヨレたセーターをイメージすると良い。

感覚器

筋膜は筋の6~10倍の感覚受容器を持っている。
そのため筋を緩めても筋膜を緩めない限り、
痛みの改善の割合が少なくなる。
また内受容とも関連が深い。
内受容とは感覚や感情、自己認識の間のつながりの
相互関係として考えられている。
胃腸などの拡張感、口渇感や空腹感といった内臓感覚。
また筋収縮や血管運動活動、
運動感覚などの生理学的感覚などもこれに含まれる。

まとめ

筋膜には支持・連携・感覚器といった3つの役割がある。
支持は体のそれぞれの組織を支え、流れを滞らせない。
連携は周囲の組織をつなげることで、動きを波及させる。
感覚器は痛みの感覚のみならず内受容として、
体の様々な感覚に影響を及ぼす。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。