関節リウマチと薬

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関節リウマチの症状

関節リウマチという病気になると、
全身の関節に痛みや腫れが生じる。
そのため痛みや関節の障害によって、
日常生活に支障が生じてしまうのが特徴である。

主な症状としては、
朝のこわばり、痛みや腫れ、歩行障害である。
将来の関節破壊や身体の機能障害を防ぐため、
少しでも早い段階で関節の痛みや腫れ、
炎症を鎮めることが必要になる。

関節破壊の進行

関節破壊はどのように進んでいくのだろうか。
関節変形と日常生活の動作を例に説明していく。

関節に炎症が生じる
朝のこわばりがあるものの、握力低下はない。
日常生活は普通に送ることができる。

関節の軟骨や骨が傷つく
腫れて痛む箇所が増える。
握力が少し低下し始めるため、
早い動きは制限され始める。

関節の隙間がなくなる
痛みが強くなることで
身の回りの生活が困難になる。
箸が持ちにくくなるなど、
握力低下が目立ってくる。

軟骨が消失し変形と強直が生じる
関節が変形し全ての行動が制限される。
握力がなくあるためものを
握ることが難しくなる。

どんな仕組みで起こる病気?

関節リウマチは自分の免疫が関係する病気。
そもそも免疫はウイルスや細菌などから、
身体を守る大切な仕組みである。

関節リウマチになると
自分自身の関節を異物と勘違いし、
攻撃してしまうことになる。
そのため関節に炎症が生じ、
腫れや痛み、関節の破壊や変形が生じ、
日常生活に支障が生じることになる。

関節の炎症をいかに早く食い止めるかが、
関節の破壊の進行を食い止めることにつながる。

どんな薬があるか?

関節リウマチの治療薬は
抗炎症薬中心の対処療法と、
抗リウマチ薬の根本療法の2本柱となる。

対処療法は痛みや腫れを緩和する治療で、
根本療法は抗リウマチ薬といって、
免疫異常を抑えて
関節の炎症や破壊を抑える。

対処療法

NSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)
即効性があり、痛みが軽減できるものの、
関節の腫れは軽減させることができない。
そのため関節が破壊されるのを防ぐことは難しい。

ステロイド
炎症を強力に抑えることができるため、
痛みだけでなく腫れも軽減することができる。
ただ長時間や大量に使用することで副作用が生じる。
副作用としては免疫力低下や骨粗しょう症、
糖尿病や血栓症などが代表的なものである。

根本治療

DMARDs
免疫反応を調整・抑えることで
関節の炎症や破壊を抑制する。
開始して効果が出るのに1ヶ月から数ヶ月かかる。

生物学的製剤
生物が作り出したタンパク質によって作られる。
即効性があり炎症や痛み、腫れの軽減があり、
関節が破壊されるのを強力に抑える。

まとめ

関節リウマチは自分の免疫の働きで、
関節を攻撃し炎症を生じてしまう病気である。
関節の破壊に伴い、握力が低下するため、
日常生活に支障が生じる。

治療薬としては対処療法と根本療法の2本柱。
対処療法はNSAIDsとステロイド。
NSAIDsは痛みは軽減するが腫れは軽減できない。
ステロイドは痛みと腫れを強力に抑えるものの、
長期投与や大量投与で副作用が生じる可能性がある。

根本療法はDMARDsと生物学的製剤。
DMARDsは免疫反応を調整・抑制するが、
効果に1ヶ月〜数ヶ月かかる。
生物学的製剤は早期に効果があらわれ、
関節破壊を強力に抑える。

以前は症状を抑えるだけだったのが、
関節破壊を食い止めることができるようになり
ここ15年で治療薬は劇的に進歩している。

今後の医療の発達により、
リウマチそのものの予防につながり、
さらなる早期発見につながることを望んでいる。

Photo by Yoann Boyer on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。