テレビと肩凝りの関係

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肩こりは一般的な症状だが、
実は同一姿勢によって生じていることが多い。
その同一姿勢で多いのがテレビを観る姿勢である。

凝り症状はその姿勢によって変化するのだが、
右を向いていると左が凝りやすく、
左を向いていると右が凝りやすい。
また向いている方の逆の椎間関節の副運動が
低下することも多く、副運動を改善することで、
同側の過緊張が改善し凝り症状が消失することも多い。

椎間関節と周囲筋による関連は、
筋膜連結によるものと考えられる。
筋のみに対して
軟部組織モビライゼーションを行なっても、
改善が難しかったり、一過性の改善があっても
すぐに元に戻るなどになりやすい。
アプローチを行う上では筋と関節との
両方の評価とアプローチが必須となる。

ただアプローチにより症状が
コントロールできるのは
せいぜい2〜3割程度である。
残り7〜8割はやはり生活の仕方による
姿勢と動作にある。

話が戻るがこの姿勢の中に
テレビを観る姿勢が非常に多い。
テレビは同一姿勢で長時間観ることが多いのだが、
部屋のレイアウトや家族構成の影響で、
脊椎を回旋させてみていることが多い。
横に寝転んで観ていたり、
食卓の椅子から体は真っ直ぐで首だけ回していたり、
そういった姿勢を取ることが多いのである。

患者は無意識でくつろいでいる姿勢だからこそ、
気づいていないことが多い。
椎間関節の副運動低下のある椎体から
回旋角度や屈曲角度を予想し、
療法士がその肢位に誘導すると気づくことが多い。
「こういった姿勢をしていることって何かありますか?」
これにより気づきがあるようであれば、
今後その姿勢を気をつけることで、
ほぐさなくても良い使い方ができるようになる。

まとめ

肩こりは同一姿勢によって生じることが多い。
向いている方向の反対側の筋の過緊張が認められるが、
反対側の椎間関節の副運動低下も同時に生じている。
筋のみでなく関節のアプローチも必須である。

またアプローチよりも重要なのが
日常生活での姿勢と動作である。
特に頻度が多いのはテレビを観る姿勢であり、
副運動低下がある椎間関節の分節から、
よく取る姿勢を療法士が誘導し、
患者に気づいてもらうことが最も大切である。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。