回復と日常生活の関係性

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病期による改善

軟部組織の回復は時間とともに
自然治癒が進んでいく。
急性期・亜急性期・安定期と言われる、
回復の段階がこれにあたる。

急性期には炎症が生じ、
不要な組織の貪食と修復の準備と言える。

亜急性期には軟部組織は線維芽細胞により、
コラーゲンとムコ多糖類で修復される。
筋は筋芽細胞により再生される。

安定期になると生理学的問題は少なくなり、
癒着や拘縮などの運動学的問題がメインとなる。

日常生活の影響

病期によって回復は進んでいくのだが、
思うように進まないことがあったり、
途中で悪化したりすることがある。
実はカラダの自然回復は外部環境の影響を受ける。
その外部環境というのが日常生活の影響である。

急性期から亜急性期前半では
動かし過ぎてしまうと
オーバーユースによって痛めてしまう。
回復しかけているものが再び損傷を受ける状態である。

亜急性期後半から安定期では
同一姿勢が続いたりすることで
動かさな過ぎて硬くなってしまう。
これは損傷した部位は修復しているものの、
回復後の癒着や拘縮が以前よりも
カラダを硬くし状態を悪化するものである。

視点を変える

自然治癒力は時間とともに影響するものの、
日常生活の影響を非常に受けやすい。

急性期から亜急性期前半には痛めやすく、
亜急性期後半から安定期は硬くなりやすい。

動かし過ぎないことと動かさな過ぎないこと。
どっちが正しいかではなく時期の問題が大切である。

ほどほどのコントロール

安定期に入ると日常生活の影響がより強くなる。
傷んだ部分はすでに修復しており、
むしろ癒着や拘縮による硬さが影響するためである。
日常生活での同一姿勢は硬さを増強させてしまう。
治療そのものよりも日常生活の活動性が、
症状に大きく影響させることになる。

いつも同一姿勢にならぬよう気をつけていれば、
良い状態を保つことが可能であるが、
現実にはなかなか難しい。
むしろカラダのコンディションが良くても、
そんな生活は窮屈であり生活の質が高いとは言い難い。

簡単なのは悪化したら気をつける。
これぐらいであれば誰でもできる範囲である。
症状としてはよくはないが、
ものすごいひどい症状はこれだけでもなくなる。

悪化したら気をつけるができれば、
それより少し気をつければほどほどになる。
気をつけるのもカラダの調子もほどほど。
痛くないわけじゃないけれども、
日常生活に支障がない程度である。

日常生活が関係する症状は実に難しい。
気をつけ過ぎると心が窮屈になるし、
かといって何も気をつけなければカラダの調子が崩れる。
このほどほどをいかにコントロールできるかが、
自立して生活する上で
大切なところなのではないだろうか。

まとめ

まずは病期が重要。
急性期から亜急性期前半は
傷んでいるので動かし過ぎない。
亜急性期後半から安定期は
硬くなっているのでしっかり動かす。
日常生活の活動が鍵になる。

気をつけるのは「ほどほど」が現実的。
痛くなったら気をつけるぐらいで
ひどい症状はなくなる。
そこから少し気をつければほどほどになる。
完璧を目指そうとすると心が窮屈になる。
ほどほどのコントロールができるようになれば、
少しずつ運動療法の卒業が可能な頃合いである。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。