筋線維損傷の回復

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筋を痛めることはよくある。
使いすぎによるものや
外傷によるものまで様々である。
ただカラダの中で何が起こっているのかわかりにくい。
ではこの筋線維損傷の回復について述べていく。

筋線維の回復には筋線維の壊死と再生に分かれる。
まず筋線維の壊死から述べていく。

筋線維の壊死

筋線維の細胞膜が破壊されると、
細胞膜の透過性に異常が生じる。
カルシウムイオンが筋線維内に流入する。
それによって濃度が上昇し、筋が過緊張すると、
カルシウムイオン依存性のタンパク質分解酵素が活性化。
筋線維のタンパク質融解と断片化が生じる。
そしてこの一連の流れから筋線維は壊死する。

肉離れも同様だが、筋線維の一部ではなく、
筋膜も含む組織の断裂が生じるものを指す。
早い段階で炎症が出現し痛みが生じる。
筋線維のみでなく筋膜も含まれるので、
回復にはより時間がかかる。
筋線維は多核細胞なので壊死は一部ですむ。

筋線維の再生

筋線維が壊死した後は筋衛生細胞が活性化する。
筋衛生細胞は分化し筋芽細胞となる。
この筋芽細胞が増殖。筋芽細胞同士で融合し、
約3日程度で筋管細胞になる。
約1か月程度で筋管細胞が
壊死した筋線維を繋ぎあわせる。
これが筋線維の再生である。
この際に筋線維の数が増加することもある。

まとめ

筋線維損傷には壊死と再生がある。
カルシウムイオンの流入による筋の過緊張が、
カルシウムイオン依存性の
タンパク質分解酵素を活性化させ、
筋線維の壊死が生じる。
いわゆる傷んだ部分の掃除のようなものである。
その後、筋衛生細胞から分化した筋芽細胞。
そして筋芽細胞が融合した筋管細胞が
壊死した筋線維を繋ぎあわせる。
これがいわゆる再生である。
約1か月程度でつなぎ合わされる。
今どのような状態なのか適切に伝えることができれば、
患者はより安心して経過を進めていけるのではないだろうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。