回復とコラーゲンタイプ

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体が痛くなったとき、見えないので
余計に不安になってしまうことがある。
体を痛めた場合、
どのように回復していくのだろうか。

血が固まり、余分なものを掃除する。
いわゆる炎症だが約1週間程度でおさまる。
そこから上皮と肉芽により固められながら、
コラーゲンによる再生が行われる。

関節包はコラーゲンタイプ3で
最も早い段階からはじまる。
腱や靭帯はコラーゲンタイプ1なので、
1~2週ぐらいから徐々にはじまる。
筋肉はコラーゲンタイプ5でありマトリックス完成に1か月。
張力が最大になるのは2~3か月と言われる。

コラーゲンのクロスリンクは約1か月で60~70%。
これがある程度の張力に耐えられる程度とも言える。
痛みがなくなるのはあくまで静電気のように
わずかにひっついている程度なので、
60~70%を超えるとダメージを受けてしまう。

関節包以外の組織もはじめから
それぞれのコラーゲンタイプで
合成されるのではなく、
数日から1週間は関節包と同じ
コラーゲンタイプ3で合成される。
その後、約2週でコラーゲンタイプ1に置き換わり、
徐々に成熟していく。

しかし炎症や低酸素が続くと
コラーゲンタイプ3・4の割合が強くなり、
完全でない脆弱な組織になる可能性がある。

ちなみに各組織のコラーゲンタイプは次の通り、
コラーゲンタイプ1:腱・靭帯
コラーゲンタイプ2:軟骨
コラーゲンタイプ3:関節包
コラーゲンタイプ4:未成熟組織
コラーゲンタイプ5:筋

各組織の回復はそれぞれ違う。
痛みが軽減しても組織の回復は100パーセントではない。
そのため患者の想像している回復と実際の状態にギャップが生じる。
コラーゲンのクロスリンクは約1か月で60~70%。
よくなったと思って動くとまた悪くなってしまう。
いったんよくなって、その後悪くなると
精神的ショックはより強いものになる。
もう良くならないのではと悪い自己暗示をかけてしまうこともある。
心理的な要因に伴う慢性疼痛を防ぐためにも、
不安の内容を傾聴し、安心して進めていくように努めていく必要がある。

無題 1

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。