近年の発達障害

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以前と比べ発達障害の子供が
増加しているとの報告が増えている。
これは晩婚化や高齢出産などの身体的要因や、
子育てや教育などの社会的要因など様々な意見がある。
発達障害の研究や取り組みに力を入れている地域ほど
数が多いことを考えると、研究や知識が増えることで
判別しやすくなったことが
影響として大きいのかもしれない。

以前の発達障害の概念はポリオや脳性麻痺、
てんかんなどの広義の発達障害としての意味合いが強かった。
そしてその一部の狭義に自閉症や限局性学習障害、
注意欠損多動障害があった。
しかし現在の発達障害は、
その狭義の概念で使われている印象である。

発達障害の原因は扁桃体やオキシトシン、
ミラーニューロンの機能異常など
多くの可能性が指摘されているが、
現在のところはっきりしたことはわかっていない。

最近のトピックスとしては、
アメリカ精神医学会が作成しているDSM
精神障害の統計・診断マニュアルがDSM-5の変更に伴い
多軸診断システムを廃止して、
様々な精神疾患のオーバーラップなども踏まえるようになった。

自閉症やアスペルガーなど細かく分類するのでなく、
自閉症スペクトラム障害と分類し、
自閉傾向の強弱や社会生活の困難性で判別するようになった。

臨床でよく認められる症状としては、
・目を合わせない。
・物を渡しても返さない。
・手や首をしょっちゅう振る。
・奇声をあげる。
・筋の低緊張による運動発達の遅れ
→入眠障害につながる

これらは対人の相互反応、コミュニティ、
反復・常同的などの質的な障害が生じた状態である。
質的な障害というのはできないわけではない。
人と話すこともできるが、
目上の人や初めての合う人、
男性や女性などの微妙な調整ができず、
度を超えた言動や行動をしてしまう。
それが結果的に社会生活を行うことが難しくなってしまう。

そしてこの自閉傾向や社会生活の困難性などの中核障害が、
二次障害として不登校や反社会的行動、
ネット依存などにつながることがある。

まとめ

発達障害の子供が増加傾向にある。
これは研究による取り組みによる影響も多いかもしれない。

現在DSM-5では細かな分類をするのではなく、
自閉スペクトラム障害として、
自閉傾向の強弱や社会困難性の大小で判断される。

早期に発達障害に気づき、
その特性を理解することでその子供に応じた、
苦手な部分や得意な部分を理解することができる。
無理矢理に当てはめることで生じる、
二次障害による様々な問題を回避することで、
親子ともに将来的に生じる軋轢を
防ぐこともある程度可能になる。

また発達障害の有名人は多い。
スティーブン・ジョブス、ビル・ゲイツ、エジソン、
アインシュタイン、ケネディ大統領、スピルバーグなど
立派な人も多い。
発達障害のある人は好きなことや得意なことに関しては、
人の倍以上の力を出すことも多い。
こういった個性に理解のある世の中になることを切に願いたい。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。