可動域制限からよくとる姿勢を予測する

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改善には日常生活は必要不可欠

痛みなどの症状は不快であるため、
すぐに何とかしたいと思う。
しかしながら症状の改善には”よくなること”以上に、
“悪くなること”のコントロールが重要である。
なぜならアプローチにより改善した可動域も、
日常生活の使い方によっては
再び元に戻ってしまうからである。
そして“よくなること”よりも”悪くなること”の方が、
影響は圧倒的に大きい。
よって日常生活の何が”悪くなること”かを
把握できているかが重要になる。

姿勢が可動域制限をつくる

カラダの障害は使いすぎによるものばかりではない。
同じ姿勢が続くことでも症状が出現することは多い。
使いすぎの場合はカラダの負担が生じて悪化するが、
同じ姿勢が続いた場合はカラダは硬くなる。
多いのは座位姿勢でテレビや携帯、
パソコンを見る姿勢などがある。
長時間同じ姿勢が続くと、
荷重のかかっている部位と屈曲している部位が硬くなる。
また右や左に回旋させた姿勢が続くと、
その形で硬くなってしまう。

可動域制限からどのように予測するか

同じ姿勢が続くことでカラダは硬くなる。
荷重のかかっている部分と
屈曲している部位が硬くなるが、
それを元に患者がどのような姿勢をしていたか
予測することができる。

例えば頸部の可動域が右回旋の可動域が大きく、
左回旋の可動域が小さい場合は
右回旋の肢位が多いことが考えられる。
また硬さの強い胸腰椎の椎体の部位が
屈曲している部位だということがわかる。
さらに仙腸関節の硬さの強い左右の側が
荷重が多い部位だということがわかる。
頸部、胸腰椎、仙腸関節のそれぞれの硬さから、
普段のとっている姿勢が予測できる。
ただ注意すべき点としては、
頸部と腰部の回旋はカウンターをとることが多く、
それにより重心の位置を中心に保つ傾向がある。
頸部が右回旋すれば、
腰部は左回旋しやすいというところである。

予測した姿勢をどのように活用するか

姿勢というのは無意識でとっているものである。
よって言葉で問いかけても気づきは起こりにくい。
頸部、胸腰椎、仙腸関節の可動域制限から、
普段とっている肢位を予測できれば、
患者のカラダを誘導しその肢位にして問いかける。
「このような姿勢をとってることありますか?」
そうすると不思議と患者は普段の姿勢に気づく。
「あ!テレビ見るときの姿勢だわ。」
「仕事でこの姿勢をとることが多いですわ。」
こういった気づきは指導につなげやすい。
「この姿勢でこれらの関節が硬くなってたので、
その姿勢を長く取らないようにしたら
調子がいい日が続きそうですよ。」

まとめ

ただ単に「姿勢が悪いので、
姿勢を気をつけましょう。」と言っても
なかなか心には響かないことが多い。
具体的に何をしている時のどういう姿勢なのか。
それがわかれば注意すべき点は限定される。
頸部、胸腰椎、仙腸関節の硬さから、
屈曲している部位と
荷重のかかっている部位が特定できる。
また左右の回旋可動域の差で
左右のどちらに多く向いているのかがわかる。
可動域制限からよくとる姿勢がわかることで、
根本的に改善するきっかけが見えてくるかもしれない。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。