身体のつながり

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身体というものは実に精巧にできている。
学べば学ぶほどにそれに驚きを感じる。
解剖学では一つ一つの
独立した構造を学ぶことができるが、
生理学ではそれぞれの物質間でのやり取りを、
学ぶことができる。
運動学では構造同士の運動の繋がりを、
学ぶことができる。

こうした身体の仕組みは多くの要素の集合体で、
まるでオーケストラの演奏のようである。
一つ一つの個がそれぞれの役割を絶妙なバランスで行う。
このそれぞれの働きと連携について述べていく。

心臓は常に脈打ち弱くなれば不整脈、
強過ぎれば高血圧となる。

肝臓は弱くなればドロドロと鬱血し線維化し、
強過ぎれば血液凝固因子に影響し出血傾向となる。

腎臓は弱ければ水分が逆流し浮腫になり、
強過ぎければ高血圧になる。

肺は弱ければ息切れを起こし、
強過ぎれば心臓に影響する。

胃は弱ければ消化不良を起こし、
強過ぎれば胃酸過多となってしまう。

これらはホルモンによる応答や、
周波数による振動、
そして微弱な電流によって、
絶妙な調節を行っている。

ホルモン

恐怖を感じると副腎から
アドレナリンが分泌し、それに対抗しようとする。
脂質から糖を生み出し筋肉にエネルギーを与える。
目の前に巨大な獣が現れた時に、
戦うか逃げるかの時がこのような状態となる。

腸はセロトニンを分泌する。
いわゆる幸せホルモンである。
また肝臓はヒスタミンという
いわゆるイライラホルモンを分解する働きを持つ。
そのため肝臓が弱るとイライラし落ち着かなくなる。

要するに胃腸障害で幸せは感じなくなるし、
肝臓障害でイライラし落ち着かなくなる。

周波数

身体には電気的な波が生じている。
胃腸が動き食塊が移動するには、
約7Hzの共鳴の収縮波のおかげである。

脳の調和振動が3Hzでは眠いと感じ、
8Hzで起きているかレム睡眠で夢を見る。
30Hzでマルチタスクを行うことができる。

この共鳴は心臓の電気的なハーモニーは
ECG(心電図)で見ることができるし、
機械的なハーモニーは脈からでも、
弁の振動するハーモニーは心エコーで確認できる。

つながるための形状

個々の組織のつながりは非常に複雑で、
様々な要素が組み合わさる。
しかし複雑なカオスには実は規則性はあり、
いわゆるフラクタルの形をとっている。

マンデルブロはフラクタルを
Zn-1=Zn2+Cという方程式で示した。
非常に複雑なカオスも一定の範囲でおさまる。
その数字の変化が様々なフラクタルの形を変える。
成長し戻ってきてフィードバックする。

このフラクタルは黄金比を好む。
黄金比はピラミッドやパルテノン神殿などの、
歴史的建造物や美術の中にも多い。
自然界でも植物の葉の並び方や巻貝などに見られる。

黄金比の求め方はフィボナッチ数列から導き出される。
フィボナッチ数列の終点に現れる比率は
(1+√5)/2となる。

効率よく身体のDNAや内臓がおさまり、
身体のつながりが維持できるのも
フラクタルの関係が大きい。

筋膜の働き

筋膜は一層のシンプルな膜だと思われがちだが、
実は蜘蛛の巣状に張り巡らされた
結合組織の集合体である。

筋のみを包む膜ではなく、
臓器を包む線維性結合組織も含まれる。
コラーゲンでできており、
85%は水分である。

コラーゲンは電気的特性を持ち、
動くたびにごくわずかな電流を生じさせる。
組織の再生にはモルフォゲン(形態形成決定因子)が
必要不可欠となる。
筋膜はこのモルフォゲンの道筋を作り、
フラクタルに導く役割を持つ。

神経の電流はAC交流電流であり上下するが、
再生の電流はDC直流電流であり一定である。
身体というのは微弱な電流を生じている。
細胞間でのカルシウムイオンと
ナトリウムイオンのやり取りにおいても、
負の電位を生じており、
もしそれがなければ細胞は膨張し死んでしまう。

まとめ

身体機能は国家と似ている。
政府は脳。法律・医療・防衛は免疫系。
下水設備は膀胱や腸。
農業は胃。芸術が心や精神機能。

身体というのは仕組みを知れば知るほど、
そのつながりを感じることができる。
一つの部位からも良いようにも
悪いようにも波及し、影響を受けるものである。

そのため改善を望むのであれば、
症状のある部位そのものの情報のみでなく、
そこから波及するものを捉える必要がある。

症状がある部分が原因とは限らない。
むしろ他の部分に原因があることの方が多い。
どこかの働きが落ちているために、
どこかが過剰に働かなければならない。
過剰に働いている部分に症状が出るならば、
働いていないところを改善することが、
根本的な改善につながる。

Photo by Joshua Rawson-Harris on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。