筋膜の触診と評価

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痛みのある部位の筋は過緊張していることが多い。
ただ原因はその筋にないことも多く、
周辺の関節包の伸張性低下が原因のことも多い。

ただどこの関節が原因なのかを特定するのは難しく、
可能性の高い関節を改善し、
筋の過緊張が変化したかを確認するという
トライ&エラーで対処していることが多い。

関節包の伸張性低下があると、
反射性スパズムで筋が緊張するとも言われるが、
筋膜が関節包に陥入していることも多く、
それが筋の過緊張となっていることも考えられる。

メカニズムとしては関節包の伸張性が低下することで、
陥入している筋膜も伸張刺激が入力される。
伸張刺激は筋を過緊張させる要因となる。
要するに関節包の伸張性低下が筋の過緊張につながる。

そこで過緊張した筋とその関連筋膜を触診することで、
原因となる関節を特定することができる。
方法としてはまず療法士一側の手で過緊張筋を触診する。
もう一方の手でその過緊張筋の上下左右を触診する。
上下左右に触診した際に過緊張筋がわずかに緩む部位が、
伸張している関節がある方向である。
筋膜は名前の通り薄い膜であるので、
非常にわずかな膜の感覚を感じるのがコツとなる。

例えば下腿三頭筋に過緊張があったとする。
上下左右に触診していくと下を触診した時に、
下腿三頭筋が緩む感触を得たとする。
そのまま下にたどって距骨下関節を越えると、
緩んでいた緊張が再度元の緊張に戻る。
ということは緊張している下腿三頭筋は、
距骨下関節の関節包の伸張性低下が
下腿三頭筋の過緊張に関連していると判断する。

あとは距骨下関節に可動域制限や
副運動低下があるかを評価。
関節モビライゼーションを施行し、効果判定。
下腿三頭筋の過緊張の改善があれば、
距骨下関節と下腿三頭筋に関連あったと考えられる。

そして日常生活の関連としては、
下腿三頭筋が緊張する理由でなく、
距骨下関節が硬くなる理由が問題となる。
踵に多く荷重がかかるような姿勢や動作。
また末端になるので浮腫や血液循環が関係することもある。

まとめ

筋の過緊張は関節包の伸張性低下が招くことも多い。
そしてどの関節包の問題かは筋膜を介して探すことができる。
過緊張している筋を一方の手で触診し、
もう一方の手で上下左右に触診し、
緩む方向に原因となる硬い関節包が存在する。
たどっていき関連する関節で筋は緩みその関節を超えると、
筋は元の緊張に戻る。
これを参考にして筋の緊張の原因となる関節包の存在を確認できる。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。