回復のペースと心理

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軟部組織の損傷は通常、1ヶ月で8割程度回復する。
はじめの1ヶ月にできるだけ疼痛誘発動作を
避けることで軟部組織再生を円滑に進めることができる。
また慢性疼痛を予防するためには
不安を減少させ、過度に患部を意識しないように促す。

うまくコントロールできれば、
1ヶ月程度で”損傷による痛み”から
“硬さ”による痛みに変化してくる。
これは炎症が減少し、
損傷組織の修復がされてきている状態である。

顔が歪むような強い痛みから、
つっぱったり張ったような痛みに変化する。
運動中に出ていた疼痛も、
運動後に疼痛が出てくるようになってくる。

このような症状の変化があったら、
徐々に運動量を増やしていく。

日常生活による不動は”硬さ”を助長し、
過度な運動は”疼痛”を引き起こす。
適度な運動量が重要なので、
症状を確認しながら徐々に運動範囲を理解してもらう。
週に1〜2割程度の運動量増加を目指すと
無理なく進めることができる。

外傷による痛みは初めの2週間が回復のペースが最も早い。
患者はその回復のペースから1か月もすれば、
すっかりよくなると予測をしてしまう。
2週間経過後は組織の損傷の改善はピークを過ぎるので、
疼痛の変化は時間から日常生活の状況に依存する。
良かったり悪かったりするのは、
姿勢や動作次第で変化するということである。

このような回復のペースをしっかり説明することで
患者の不安を最小にすることができるかが、
のちの治療効果に大きく関わってくる。
評価と治療の考え方

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。