オーバーユースとディスユース

広告

Pocket

痛みに関わる多くの因子は、
使いすぎることによるダメージか、
使わなすぎることによる硬さが多い。

いわゆるオーバーユースかディスユースか。
オーバーユースは使いすぎることで傷み、
ディスユースは使わなすぎて硬くなる。

オーバーユースは単純に考えたら使いすぎなのだが、
もう少し細かく考えていくと、アライメントが関係する。
アライメントに伴い筋が短縮位になっていると
筋は過剰な収縮が生じやすくなる。
過剰に収縮する筋はオーバーユースとなりやすくなる。

ディスユースは同じ姿勢によって生じる。
多くの場合は屈曲位で硬くなることが多い。
屋内にいることが多いと
各関節は伸展位を取ることは少なく、
相対的に屈曲位を取ることが多くなる。
家事動作もほとんど屈曲位であり、
自宅でテレビを見る坐位姿勢も屈曲位が多い。
また荷重が多くかかる関節も硬くなりやすく、
股関節や仙腸関節、胸腰椎移行部や下部頚椎なども
それらの代表とも言える。

臨床の場面ではこうしたオーバーユースと
ディスユースが各関節で混在した状態である。
例えば日中はほとんどテレビを見ている患者がいるとする。
座椅子で見ることで下部頚椎、胸腰椎移行部、
股関節などは屈曲位が強いられやすい。
さらに荷重のかかっている股関節はより硬くなる。
これにより、可動域制限の生じた関節があると、
いざ動作をする際に不具合が生じる。

要するに動く関節が少ないので、
可動域の大きな関節は
過剰な運動を生じてしまうのである。
多いのは第5腰椎で過度な屈曲で
椎間板症や椎間板ヘルニアを生じやすく、
過度な伸展ではすべり症や分離症などを生じやすくなる。
より急激な運動が生じることで急性腰痛などのリスクも生じる。

身体運動は様々な関節の組み合わせにより生じる。
一つ一つの筋や関節の状態を
確認することももちろん大切であるが、
なぜそのような状態になったのか
日常生活での関連を知ることがもっと大切である。
dis

広告

ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。