頸と腰の脊椎は兄弟のように動く?

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「腰が悪いと首も調子が悪い。」
「首が調子悪くなると腰まで悪くなる。」
こういった患者の訴えは聴いたことはないだろうか。

「首をかばうから腰にきたんじゃないかな?」
なんて曖昧な返答になりがちである。
この首と腰の関係を説明するのに大切なのが、
ロベットブラザーの法則である。

簡単に説明すると脊椎の上が右に回旋すると、
脊椎の下は左に回旋するようになる。
このようにセットで動くというものが、
ロベットブラザーの法則である。
C4が右に回旋するとL2は左に回旋する。
C5はL1、C6はTH12と上と下が1椎体ずつセットで動く。
ただ頭部からC3までと
L3から尾骨までは同側にセットで動く。

よって上部頸椎に副運動低下があり、
アプローチしてもすぐに元に戻ってしまう場合、
セットとなる下部腰椎のアプローチも必要となる。
C4の左椎間関節の副運動の低下があったら、
L2の右椎間関節の副運動の改善も必要ということである。

このような法則になるのは何故なのだろうか?
通常脊椎は、重心線を体の中心に持っていくことで、
効率よく体を支えている。
こうすることでコリ症状を最小に抑えている。
例えば脊椎の下部で右に捻れれば、
上部で左に捻れることで中心をとっている。
脊椎の上部が右に傾けば、
脊椎の下部では左に傾く。
こうして前額面でも矢状面でもS字カーブをとることで、
重心線は常に体の中心に持っていくのである。

「肩は右が痛いのに、腰は左が痛いんよ。」
という訴えもよく聞くと思う。
こうした訴えもこのような上部脊椎と
下部脊椎の関係性が関連していることも多い。

ただ胸腰椎移行部が硬くなってしまうと、
このようにセットで動くことができなくなり、
S字カーブを作れなくなってしまう。
こういった場合は、
「肩も腰も右ばかりが痛い」となってしまい、
症状も強いことが多い。

このように脊椎のアプローチは、
疼痛部位のある周辺関節のアプローチだけでなく、
上部と下部セットの脊椎でアプローチしていくことが
大切なのではないだろうか。
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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。