人類最強の脳トレ

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最近頭が冴えないなあ・・・。
忘れっぽいなあ。
なんかシャキッとしない。

そんな経験は誰でもあるはず。
そしてそんな時は

何だかつまらない。
いいことがない。
ついてないなあ・・・。

そんな気持ちになってしまう。
そうするとそれは表情や言葉に出て、
周りの人にまで影響を起こし、
さらに自分に返ってくる。

まさに負のスパイラル。
こういう心理状態の時は、
ついドラマティックな改善を願ってしまう。

なんか頭に効くサプリあるかなあ。
自分を救ってくれるような人が現れないかなあ・・・。
そんなことを考えてしまうかもしれない。

しかし実は簡単な方法で、
これらを改善する方法がある。
しかも驚くべき簡単な方法である。

最強の脳トレは感謝

感謝の気持ちを持つ。
たったこれだけで身体と心、
そして自分の周りの環境が変わる。

実はこの感謝。
ありがたいという気持ちを表すこと、
もしくはその気持ちのことである。

昔から仏教をはじめ、
多くの宗教でも勧められてきた感情である。
当然、子供の頃から親や学校の先生、
多くの大人から言われてきたはずである。

この当たり前の当たり前過ぎることが、
意外にも見逃されていることが多い。

“ありがとう”という言葉

ありがとうという言葉。
言われるとすごく嬉しい言葉である。
言われただけで
「やってよかったな。」
「役に立てたかな。」
とすごく自分を誇らしく思える。
そして相手に対しても好感的に感じる。

言われたい言葉ランキングでも、
常に上位に食い込む言葉でもある。

自己肯定感を育む言葉 第1位
子供が大人から言われて嬉しい言葉 第1位
彼氏から言われたい言葉 第1位

とかなり大人気の言葉である。
こんな大人気の言葉を使わないなんてもったいない。

身体の影響

感謝の気持ちが大切なのは、
ある程度わかってもらえたと思うが、
実はそれだけではない。

最近では科学的にも身体に対する影響が
数多く報告されており、注目されている。

感謝をするだけで身体に良いのである。
お金もかからないし、
人間関係もよくなるし、
自分の身体までよくなるのである。

具体的には不安やストレスの耐性が強くなり、
気持ちが明るくなり、よく眠れるようになる1,2)。

これはすごく大きい。
気持ちが明るく、眠れるようになれば、
美容にも良さそうである。
お肌もプルンプルンになりそう。

さらにそれだけではない。
身体物質のバランスまで整うという。
認知や快楽に関連するドーパミン3)や
情動や感情に関連するセロトニンとノルアドレナリン4)、
社会とつながりを持つオキシトシン5)、
抗炎症や免疫力に関わるサイトカイン6)、
そしてさらに血圧・心拍7)・血糖まで、
調節されるというのである8)。

もはや病院行く間があったら、
感謝の気持ちを持ちましょうって話である。

具体的な方法

さてこの感謝。
実は意識しないと難しいもの。

人間には防衛本能があるため、
ネガティブなものに意識は向きやすい。
あの人感じ悪いな。
この車の運転危ないな。
これからお金どうしよう。
最近、怖いニュース多いな。
などは感じ取りやすい。

なぜかというと、
生きるためには危険なものに
アンテナをはる必要があるからである。

しかし現代社会では、
そう危険なことはない。
いきなり獣に襲われて殺されたり、
食べ物がなくなったり、
家がなくなったり、
そんな死に直結することはそうそうない。
死ぬこと以外はかすり傷である。

要するに防衛本能を落ち着かせるために、
余裕を持ち今あるものに気づくことが大切である。
自分の心を自分で選ぶのである。
とは言うものの、
慣れないものはなかなか難しい。

こういったときは日記をつけてみるのも良い。
文字にすることで脳幹網様体賦活系RASが働く。
これは選択的注意を向けることで、
「集中しろ!これ大事だ!」
と脳に命令を与えることができる。
そして記憶に定着しやすい。

日記に感謝を書くようにすることで、
当たり前のことに感謝をする意識を
作り出すことができる。

また瞑想に感謝をプラスするのも良い。
目を閉じゆっくりと呼吸することで、
心を落ち着かせる。
そして今ある当たり前のありがたみを感じ、
じっくりとその感情を噛み締める。

その他にも日頃から笑顔を心がけたり、
綺麗な言葉を使うようにするのも良い。
心から感謝するのが難しければ、
身体から先に動かすのも手である。

笑顔や綺麗な言葉からでも、
脳はつられてポジティブな感情を感じる。
それが感謝の気持ちにつながる
きっかけになるかも知れない。

まとめ

ありがとうと言う言葉の意味は
“ありがたい”からきており、
“あることが難しい”という意味である。

当たり前なことが実は当たり前でなくて、
多くの人の助けや支えによって、
ここにあることをあらためて感じる。

親に育ててもらい、
学校の先生から学び、
バイト先でも仕事のやり方を教わり、
家を借りるときには
不動産屋にお世話になった。
そして義務教育のお金は
みんなの税金からまかなわれ、
仕事も多くの人の力で支えられている。
建物も建築会社の人が作り、
その材料はまた違う人たちが作っている。

こうして様々な人のお世話になり、
今の自分がこの場所にいると言うことは、
当たり前ではなくとても多くの縁により、
奇跡に近いようなものである。

感謝すること。
それは当たり前のことが
当たり前でないことに気づくこと。
毎日一つでも多くの感謝をし、
感謝の言葉を口に出せるような
生き方をしていきたい。

1)Wood AM, Maltby J, Gillett R, Linley PA, Joseph S.
The role of gratitude in the development of social support,
stress, and depression: Two longitudinal studies.
Journal of Research in Personality. 2008; 42(4): 854-871.
2)Wood AM, Joseph S, Lloyd J, Atkins S. Gratitude
influences sleep through the mechanism of
pre-sleep cognitions. Journal of psychosomatic r
esearch. 2009; 66(1): 43-48.
3)Kringelbach ML, Berridge KC. The neuroscience
of happiness and pleasure. social research.
2010; 77(2): 659.
4)Jenkins TA, Nguyen JC, Polglaze KE, Bertrand PP.
Influence of tryptophan and serotonin on mood and
cognition with a possible role of the gut-brain axis.
Nutrients. 2016; 8(1): 56.
5)Algoe SB, Way BM. Evidence for a role of
the oxytocin system, indexed by genetic variation
in CD38, in the social bonding effects of expressed
gratitude. Social Cognitive and Affective Neuroscience.
2014; 9(12): 1855-1861.
6)Miller GE, Cohen S, Ritchey AK. Chronic psychological
stress and the regulation of pro-inflammatory cytokines:
a glucocorticoid-resistance model. Health psychology.
2002; 21(6): 531-541.
7)Kyeong S, Kim J, Kim DJ, Kim HE, Kim JJ.
Effects of gratitude meditation on neural network
functional connectivity and brain-heart coupling.
Scientific reports. 2017; 7(1): 5058.
8)Krause N, Emmons RA, Ironson G, Hill PC.
General feelings of gratitude, gratitude to god,
and hemoglobin A1c: Exploring variations by
gender. The Journal of Positive Psychology.
2017; 12(6): 639-650.

Photo by César Abner Martínez Aguilar on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。