頚部の可動域制限

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頚椎捻挫いわゆるむち打ちや肩こり症状など、
頚部から肩にかけての症状の訴えは多い。
頭痛や頭重感、目のかすみや頭がぼーっとするなど
症状は多岐にわたる。

このような症状の時に、
特に脳や頭部、その他に器質的な問題がない場合は、
筋骨格系の影響も少なくない。
症状に変動があり、
運動時に症状が誘発されれば、
その可能性はより高いものになる。

頚部・肩部の筋の過緊張は
頚椎椎間関節の影響があることが多い。
上部頚椎は頭部に症状を引き起こしやすく、
下部頚椎は肩の症状に関係することが多い。

評価では頚部の右回旋と左回旋の可動性と
自覚症状を確認する。
どちらが動きやすく、どちらが動きにくいか。
どちらを向いた時にどこに症状が出現するか。
症状が出現する付近の
椎間関節の副運動を確認し、
低下が認められれば関節副運動の改善を図る。
改善が得られればもう一度回旋運動を行い、
症状の変化と可動域の改善があるか効果判定する。

椎間関節の副運動低下は上部頚椎と下部頚椎に多い。
中部はどちらかというと過剰運動となることが多い。
頚部伸展でだるさを訴える場合は、
上部頚椎と下部頚椎の副運動低下があるため、
中部頚椎が過剰運動になっている状態である。

また日常生活で右・左のどちらの回旋の肢位が多いかを予測できる。
よく回旋している方の可動域が大きく、
あまり回旋しない方の可動域は小さい。
テレビを見る時、長い時間人と話した後、
仕事の姿勢などが関係することがある。

まとめ

頭痛や頭重感、目のかすみや頭がぼーっとするなどの
症状の原因の一つに筋の緊張が関係していることが多い。
またそれら筋の緊張は頚部の椎間関節が関係しやすい。

上部頚椎と下部頚椎が副運動低下しやすいが、
上部頚椎は頭部の症状、
下部頚椎は肩の症状に関与する。

可動域と副運動低下、自覚症状が評価で有益である。
アプローチ前とアプローチ後の効果判定で、
症状との関連性を確認することができる。
また日常生活で普段どの回旋の向きが多いか予測することで、
日常生活での注意点をより具体的に説明することができる。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。