関節モビライゼーション

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関節アプローチの重要性

関節の可動制限を改善するときには、
筋肉の伸張性の改善だけでは
効果が難しい場合がある。
その先にもう少し硬い抵抗感の範囲がある。

硬い筋肉をほぐしても症状に変化がなかったり、
すぐ元に戻ってしまう場合、
硬さが「強く芯があるような感じ」
といった訴えを聞いたことがあるかもしれない。

こういった時に影響しているものの一つに
関節の硬さ影響がある。

関節が硬いとその関節の周辺の筋が
反射的に筋を緊張させることがある。

また関節と筋膜は繋がるため、
関節が硬くなることで筋膜は伸長され、
それに伴い筋は緊張し硬くなる。
このような仕組みで
関節の硬さの影響で筋肉を硬くしてしまう。

ではその関節に対して
どのようにアプローチしたらいいのか?
これを改善する方法が
関節モビライゼーションになる。

関節モビライゼーションとは
関節を包み込んでいる、
関節包の中の動きを改善する。

ドアでいうと継ぎ目が締まり過ぎていると、
ドアを開ける時にギシギシと軋んでしまう。
継ぎ目を緩めることでスムーズに開閉する。
この遊びの部分を改善することが、
関節モビライゼーションというわけである。

関節というのは「手羽先」を
イメージしてもらうと良い。
あのなかなか外れない
骨の継ぎ目のジョイントのところである。

その関節の部分に
軽い関節技をかける感じである。
弱過ぎれば変化が出ないし、
強過ぎれば関節技がきまって痛い。
その適度な強さがポイントである。

またターゲットとなる関節が動かず、
皮膚の上で滑って力が逃げたり、
また他の関節が動いてしまうと
効果を引き出すことは難しい。
この部分はテクニックが必要になる。
ではどのようなテクニックが必要になるのだろうか。

イメージ

まず関節を的確に捉えるためには、
関節のイメージが必要である。

自分の触っている骨がどのような形で、
どのように動くのか。
三次元的にイメージできなければ、
触ったもの動いたものを認識することができない。

どこがどのように動いているのか。
形と動きがあらかじめ頭でイメージできて、
はじめて動きを認識することができる。

 

感覚

次に動かす強度が大切である。
関節のみの動きはとても小さな動きになる。
そのため一方の骨はしっかり固定し、
もう一方の骨を可動する。
可動する際には固定している骨が動かないこと。
そして可動する時に力まないことが、
感覚を感じる上でも大切である。

動かす感覚は弱ければ動かない。
強ければ痛い。
痛気持ちいいところが治療範囲となる。
マニュアルの車のクラッチで例えるなら、
“遊び”があって”半クラ”があって”クラッチ”がある。
ちょうど”半クラ”に持っていくのが、
治療範囲である。

まとめ

痛みや関節の可動制限の制限の
原因の一つに関節が挙げられる。
関節に対するアプローチに
関節モビライゼーションがある。

関節モビライゼーションは
簡単にいうと軽い関節技をかけるものだが、
テクニックとして重要なのは、
“イメージ”と”感覚”である。

“イメージ”では骨や関節の形、
動く方向や動く幅を
思い描けるかが大切である。

“感覚”では治療の範囲の強度に
持っていくことが重要である。
マニュアル車でいうと”半クラ”

要するに痛気持ちいいところに、
うまく可動させられるかがポイントである。
なんでもほどほどが一番良い。

Photo by Jong Marshes on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。