一晩寝かせたカレーはお腹に悪い?

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一晩寝かせたカレーはなぜうまい?

カレーはやっぱり一晩寝かせた方がうまい。
これは皆が経験することでは無いだろうか。

私もカレーは好きで無性に食べたくなる時がある。
そして一晩寝かせたカレーの旨さは、
もはや常識といっても過言では無い。

一晩寝かせたカレーがなぜ上手いかというと、
素材の甘みや旨み成分が、
ルーの中に溶け出すことが大きい。

肉や野菜に含まれる糖質・タンパク質・アミノ酸が、
ルーの中で混ざり合い絡み合う。
それにより独特のコクを生み出す。

またスパイスも余熱でゆっくり加熱されることで、
トゲトゲしさがなくなり、熟成した奥深い香りに変わる。

カレーの魅力

さあ一晩寝かせたカレーのうまさはすでに述べた。
もう内容を書くだけでカレーが食べたくなってきている。

もう頭の中でカレーの色、煮込まれている音、
そして湯気とともに香る独特の香り、
そしてそのルーをすくったときの緩やかに流れるとろみ。
ああ。なんて魅力的なんだ・・・・。

ついカレーの魅力の方が強くなりすぎるが、
ここからが本題である。

カレーは素晴らしい。
そして一晩寝かせたカレーはもっと素晴らしい。
もはや正義である。

だが、テーゼがあればアンチテーゼがある。
一晩寝かせたカレーの
闇の部分も受け入れる覚悟が必要である。

危険なカレー

さて一晩寝かせることで、
素晴らしいポテンシャルを発揮するカレーだが、
知っていなければならないことがある。

それはもしかしたら既に経験したかもしれない。
お腹を下すことがあるのだ。

ちょっと食べ過ぎたかな?とか、
ちょっと脂っぽかったかな?
という風に思って、
そんなに気にしていなかったかもしれない。
だがもしかしたらこれはウェルシュ菌の仕業かもしれない。

1995年〜2004年の厚生労働省の食中毒統計資料によると、
1回の食中毒事件で発生する患者が一番多いのが、
実はこのウェルシュ菌。
病原性大腸菌が25.2人、サルモネラが19.1人に対して、
ウェルシュ菌はなんと83.7人。
いかに1度に多くの感染者が生じるかがわかると思う。

そしてこのウェルシュ菌の厄介なところは、
加熱で死なない場合があるところ。
加熱は最強でどんなウイルスも菌もやっつけるぜ!
と思いきやそうはいかないのがウェルシュ菌。
いったいなぜ加熱で死なないのだろうか。

ウェルシュ菌の特殊能力

ウイルスや菌に最強な攻撃が加熱。
しかし、ウェルシュ菌には効果がないことがある。
ではウェルシュ菌にはなぜ効果がないのであろうか。

ウェルシュ菌は高温の状態になると、
芽胞に変化して身を守ることができる。
いわゆるバリアー。
そしてこのバリアーはとても強く、
100度の熱でも1時間以上加熱しても耐えられる。

そして加熱が終わり50度ぐらいになったら、
一気に数を増やしてしまうのである。

ウェルシュ菌による食中毒症状

ウェルシュ菌の潜伏期間は一般的に6〜18時間。
腹部膨満感や腹痛、そして水様便が特徴である。

症状そのものはあまり重症化することはないため、
抗菌剤などを使わなくても改善することが多い。

ただ下痢が強い時には脱水に注意が必要である。
特に乳幼児や高齢者は気をつけた方が良い。

まとめ

以上のことから一晩寝かせたカレーは上手いのだが、
加熱するからと安易に考えるとお腹を下すことがある。

加熱したものもそのまま常温で保存せず、
必ず冷蔵庫にて保管することが重要である。

またウェルシュ菌は嫌気性といって、
空気に触れていると増殖しにくい。
そのため大きな鍋よりは小分けにしたり、
再加熱をして調理する時は底のあたりをしっかり混ぜ、
空気に触れる部分を少しでも多くすることも重要である。

Photo by Dragne Marius on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。