内臓と腰痛そして機能障害

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腰痛は筋骨格系のみならず、
内臓が原因の場合も少なくない。
女性の場合は生理痛で
腰が痛いのを感じる人もいるが、
お腹が痛い時にお腹が痛いのか
腰が痛いのかよくわからないことがある。

筋骨格系の腰痛の場合は炎症がなければ
運動時痛が主体になるのが特徴である。
筋や関節は動いた時に負担がかかるので、
当然と言えば当然である。

内臓が原因の腰痛の場合は、
安静時に重たいような痛みがあるのが特徴である。
内臓が機能障害を生じていると、
臓側筋膜が過緊張し、その外層の壁側筋膜、
そしてさらに外側の体幹壁筋膜が過緊張する。

深部の筋膜が外層の筋膜に影響を与えるだけでなく、
周囲の筋膜連結に影響を及ぼすこともある。
胃の臓側筋膜が緊張すると、
大胸筋鎖骨など上半身の前面の筋が過緊張しやすい。
小腸の臓側筋膜が緊張すると、
腹直筋や大腿四頭筋などの体幹や下肢の前面、
大腸の臓側筋膜が緊張すると、
腹斜筋や大腿筋膜張筋など下肢外側が過緊張しやすい。

このように臓器と周囲の筋が関連し合うことで、
運動器においても機能障害を引き起こすことがある。
よくある症状としては便秘の時は、
立つ時にいつもよりお尻が重たく感じたり、
歩くときの踏ん張りが弱く横ぶれが大きくなったり、
結果的に膝の不安定性が増強し膝の痛みが出現したりする。
昨日まであった筋力が突然低下するとき、
筋力そのものが急激に落ちることは考え難い。
こういった症状の時に
実は内臓が関連していることもあるので、注意が必要である。

まとめ

内臓の機能障害は身体の深部の問題だが、
筋膜を介して表層に影響を及ぼすことも多い。
臓側筋膜の緊張が壁側筋膜、体幹壁筋膜と伝わり、
骨格筋へ影響が波及することがある。
胃であれば上半身の前面の筋、
小腸であれば体幹や下肢の前面の筋、
大腸であれば下肢の外側の筋に関わる。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。