“足が重たい”はコレで消える!

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「今日は何だかんだ足が重たい・・・。」
臨床での不定愁訴でも
よく聞く訴えの一つである。
実際に歩行時遊脚初期を見ると
いつもより初期相に遅延が認められる。

またこのような状態で、
歩行距離を伸ばしていくと、
腰部の腰の重たさや痛みを訴える。
さてこの症状どこからみていけば良いのか。

足を持ち上げる大腰筋

足が重たく持ち上がらない場合、
頻度の多い筋肉は大腰筋である。
大腰筋の筋力をチェックすると、
筋出力が低下していることが多い。

大腰筋は第12胸椎から第4腰椎椎体側面、
椎間円板側面と腰椎の肋骨突起に付着し、
大腿骨の小転子につながる。

体幹と下肢を繋げる唯一の筋で、
股関節の屈曲の主力の筋だが、
腰椎の前弯の形成と脊椎の安定化にも関わる。

触診は腹直筋の外側から
深部内側に向けて押し込み、
腹筋群の上から触知していく。
過度な緊張を起こしやすく、
触診により硬さを感じることが多い。

緊張している筋は収縮する距離が短くなり、
筋出力も減少してしまう。

また背臥位で下肢伸展位をとると、
腰椎の前弯が強くなるため、
腰の痛みを訴えたり、
下肢を屈曲位にするなどが認められる。

アプローチのポイント

大腰筋を触知し、
圧迫してリリースするのも効果的だが、
大腰筋そのものが周囲の膜に引っ張られ、
緊張している場合は効果が一時的になりやすい。

大腰筋の付着部は第12胸椎から第4腰椎椎体側面、
椎間円板側面であり、さらにその筋膜は胸椎椎体、
前縦靭帯と上部に繋がっていく。

下部胸椎付近は、
長時間の座位姿勢や立ち仕事などで屈曲しやすく、
硬くなっていることが多い。
その場合は、第10胸椎から第12胸椎付近の
椎間関節の副運動改善後、大腰筋の緊張も改善する。

このように各筋肉はその筋肉そのものが原因でなく、
そこを引っ張る周囲の硬さが関係することが多い。

もう一つ影響することが多いのが、
腎臓の影響である。
腎臓は毛細血管の塊で大事なろ過装置である。
腹腔に存在する臓器の中でも最も背部に存在し、
滑らかで固い石鹸のような触診感で、
小腸の上から間接的的に硬さを感じることができる。

水分の排出に関わる臓器なので、
働きが落ちると浮腫が生じる。
靴下の跡が残りやすくなったり、
水分が多くなるため体重の増加や冷え、
足の重たさなどが訴えとして生じやすい。

いつもより肌色が白っぽくなったり、
舌も浮腫むため大きく膨れるため、
歯型が外側につきギザギザする。

腎臓は後面は脊柱起立筋や多裂筋に覆われ、
前面は十二指腸のやや外側で、
横行結腸やその下に小腸付近になる。
腎臓のすぐ後面に大腰筋があるため、
腎臓が疲労を起こすと筋肉と同様に硬くなるため、
周囲の筋膜もそれにつられて緊張する。

腎臓の病気がなくても過度にお酒を飲んだり、
塩気や甘いものなど味の濃いものを食べ過ぎたら、
身体は浮腫みやすくなる。
体液を薄めるために水分摂取量が無意識に増えたり、
水分を身体に溜めることで薄めようとする。
そうすると腎臓は働きが過度になりやすい。

また冷えも毛細血管の塊である
腎臓は影響を受けやすい。
冬になると転ける人が多いのも、
腎臓が関係していることもある。

アプローチは振動刺激で緩める方法が簡易である。
左右どちらかの腎臓の表層の肋骨弓下に手掌を置き、
患者の呼気のタイミングで、
沈み込ませつつ非常に細かな
振動刺激をしていく。
3回ほど繰り返すことで驚くほど効果が出る。

第12肋骨先端の筋膜とつながるので、
腎臓の影響が考えられる場合は、
第12肋骨を触診して
大腰筋の筋出力が改善するかを確認すると良い。
これで大腰筋の筋出力が改善すれば、
腎臓のアプローチが有効な可能性が高い。

まとめ

足の重たさの訴えは臨床上に多い。
大腰筋の過緊張と筋出力低下によるものの場合、
アプローチするべき部位は大腰筋のみではない。

大腰筋を緊張させる筋膜がどこにあるのか。
影響の大きい部位は下部胸椎の椎間関節と腎臓である。
大腰筋の筋出力低下が確認されれば、
次に第12肋骨先端を触知しながら、
大腰筋の筋出力を確認する。
それで筋出力が改善するのなら、
腎臓にアプローチを行う。

もし筋出力が変わらなければ、
下部胸椎の椎間関節のアプローチを選択する。

原因がわかれば日常生活指導もより具体的になる。
腎臓であれば飲食の状態や冷えの確認。
下部胸椎であれば座位の長さや
前屈姿勢などのコントロールとなる。

Photo by Zhang Kenny on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。