何もしていないのに肩が凝る

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「何もしていないのに肩が凝る。」
よく聞く訴えの一つである。

実は肩や首の症状は頭の位置の影響を受けやすい。
何かに熱中している時にも体は前のめりになるが、
何もせず座っている時にも徐々に姿勢が崩れて、
体は前かがみになってしまう。

頭の重たさは体重の1割程度と言われる。
体重50kgの人で5kg。
イメージとしては米5kg、
ペットボトル500mlを10本、
ボーリングの11ポンドである。

そして首が傾くことでその重たさはより重くなる。
米ニューヨーク市の外科医長ケネス ハンス ラージ氏によると、
0°で4〜6kg、
15°で12kg。スマホをよく見る姿勢の60°では27kg。
小学生が載っている状態である。

総務省の研究班によると
日本人が携帯端末を使用している時間は、
平均で1日47分。
また家でテレビを見ていたり、
家事で作業をする際も下向きになっていることは多い。

何もしていないようで一つのことをし続けている。
“凝り”とは何かに”凝る”いわゆる凝り性と同じ字である。
一つのことに熱中するというのは、
集中力があり、粘り強い反面、
視野が狭くなり、ストレスが溜まりやすくなる欠点もある。
何事にも強みは時として弱点にもなり、
それを知っていることでより上手く付き合うことができる。
肩こりを一つの身体症状として考えるだけでなく、
自分の心のあり方を見つめ直すきっかけにしても良いかもしれない。

まとめ

何かに熱中したり、何もせず同じ姿勢が続くと肩は凝る。
頭は体重の1割程度の重みであるが、
60°傾くとそれだけで小学生1人分の重たさがかかる。

肩が凝るというのは何かにこだわりすぎている
心のサインということもある。
体の症状にこだわるのではなく、
自分の行いをもう一度見つめ直す良い機会なのかもしれない。

1)Hansraj KK:Assessment of stresses in the cervical spine caused
by posture and position of the head.surgical technology
international,2014

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。