ヒートテックの注意

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ヒートテックは非常に便利である。
安価で身体が温まる非常に有効なアイテムだ。
薄手なのに温かいため着膨れを防ぐこともでき、
ファッションにおいても一役かっていると言える。

まずヒートテックはなぜ温かいか。
意外に仕組みを知らない人も多いはず。
身に付けるもの肌に触るものであるため、
まず仕組みは知っておきたいところではないだろうか。

ヒートテックの仕組み

水という液体は気体になるときに、
気化熱となり熱を奪う性質がある。
人間が汗をかき、
それが蒸発するときに温度が下がる。
汗をかいて風に当たって気持ちいいのは
そのあたりが関係する。

逆に気体となった水蒸気が、
水になるときは熱が生まれる。
これが吸着熱といわれるものだが、
ヒートテックが
温かく感じる仕組みがこれである。

身体から発せられる水蒸気が
水分の含みやすい繊維に入り込み、
水蒸気が凝縮され熱が作られるのである。

特に水分を含みやすいのがレーヨンであり、
それに他のマイクロアクリルを合わせて、
より効率よく熱を算出する。
羊毛のセーターが温かい理由も
水分を含みやすいためで同様である。

ヒートテックは化学繊維であるとともに、
安価で機能的にしたものと言える。

静電気

化学繊維の特徴として
静電気を発生しやすというものがある。

静電気は電子のやりとりによって発生する。
人体と物体の間で-の電子が移動する。
水分が多いと電気は放出しやすいので、
静電気は生じにくい。
逆に水分が少ないと電気がたまりやすいので、
静電気が生じやすくなる。

静電気はプラスに帯電したものと
マイナスに帯電したもので発生しやすくなる。
羊毛、ナイロン、絹、レーヨン、綿、麻は
プラスに帯電しやすい。
アセテート、ビニロン、ポリエステル、アクリル、
塩化ビニールはマイナスに帯電しやすい。
プラスの帯電が強いものと
マイナスの帯電が強いものが掛け合わされると、
より静電気が生じやすなる。

静電気は肩こりや頭痛、血流や免疫の低下、
カルシウムやビタミンCの流出などに関わる。

乾燥

ヒートテックは水分を吸収して発熱する性質上、
乾燥を助長することがある。
また化学繊維アレルギーによって、
赤みや湿疹とともに痒くなる人も多い。

そういう場合はやはり綿100%のものに、
戻してやれば良い。
また綿100%の上に
ヒートテックを着るという裏技もある。
直接肌に触れないだけでも緩和することも多い。

お金に余裕のある場合は、
やっぱり高級素材のシルクにはかなわない。
綿よりさらに汗を吸いやすく、放湿性も高い。
しかも10%の水分は保有し続けるという優れもの。
さらにシルクを構成する18種類のアミノ酸が
皮膚細胞を活性化する美肌効果まである。

濡れて冷え

ヒートテックは水分を吸収する働きはあるが、
乾かす働きに乏しい。
そのため吸収できる水分の許容量を超えてしまうと、
濡れた状態が続いてしまう。

山登りではそれが致命傷になることもあり、
低体温の状態が急激なコンディション低下につながる。
使う用途に合わせて服装は選択する必要がある。

まとめ

ヒートテックは安価で機能的なものとして親しまれている。
ただしその特性上、知っておく必要があることがいくつかある。

静電気が生じやすい。
乾燥しやすい。
濡れて冷えてしまう。
この3点が特に代表的なものである。

自分の体の状態や用途によって、
適した服装を選択するということが
大切なのかもしれない。

Photo by Natalya Letunova on Unspl

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。