運動療法の卒業

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外来での理学療法を行なっていって、
一番難しいこととしては
卒業のタイミングではないだろうか。

痛みの強い時期が終わり、
ある程度可動域制限も改善し
日常生活もほぼ問題なく行うことができる。

全体的に始めと比べて良くなっているのだが、
凝り症状のような症状が完全には取れない。
そういった訴えに戸惑うこともあるかもしれない。

リハビリテーションの目的としては、
「自立して生活できること」が大きい。
運動療法により症状を改善することが目的になってしまうと、
本末転倒となってしまう。

自らが生活の中で症状を
コントロールできるようになることが大切である。

では症状が完全に取れることはないのだろうか。
これを目指そうとするのであれば、
常に良い姿勢、常に良い使い方をしなければならない。
さらに外部環境による要素も入るので、
気候、睡眠、精神状態、食事、排泄など
多くの要素も筋筋膜を考えれば
姿勢や動作に影響を及ぼす。

はっきり言ってお天道様次第である。
自分自身ではどうにもできない要素も多いので、
運次第といったほうが良いだろうか。
これを全て厳密にコントロールしたところで、
窮屈すぎてつまらない人生になってしまうだろう。

オリンピックに出るトップアスリートでも、
絶好調に持っていくことは難しい。
そう考えると絶好調を求めるのではなく、
ぼちぼちを目指し、
最悪の状態はコントロールできることが、
目標になるのではないだろうか。

運動療法開始時には
硬くなっている部分を柔らかくするのは、
補助的手段としては有効である。
しかし、最終的には硬くなる原因となる
姿勢や動作を本人が認識し、
本人がコントロールすることに重きを置く必要がある。

まとめ

運動療法の卒業は一番難しいものであるが重要である。
症状を完璧に無くそうというのは、
常に姿勢や動作を気をつけることであるので、
現実的に難しいだけでなく、
窮屈でつまらない毎日になってしまう。
ぼちぼちの調子を目指しながら、
本人がコントロールできるように支援することが大切である。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。