うがいの効果

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うがいは古くは平安時代から行われていたとされ、
「鵜飼」が語源である。
鵜に魚を飲み込ませ吐き出させる様子と
似ていることから「うがい」と呼ばれるようななった。

うがいによる有名な実験は
京都大学の川村孝教授のグループのものがある1)。
「水うがい群」「ヨード液うがい群」「うがいなし群」と分け、
うがいの風邪予防効果を検証した。
1ヶ月あたりの100人の風邪の発症率は、
「うがいをしない」場合と比べ約40%低下した。
また「ヨード液うがい」と「うがいなし」では12%低下にとどまり、
統計学的な抑制効果は認められないかった。

川村教授はうがいにより、ウイルスにかかりやすくなる
プロテアーゼ(ペプチド結合加水分解酵素)という物質が
洗い流されることとと、
水道水の塩素が何らかの関わりがあるのではないかとしている。
またヨード液で効果が認めれれなかった理由としては、
喉の正常細胞を傷害したり、
常在細菌叢を壊すことにより、
風邪ウイルスの侵入を許したのではないかとしている。

しかしインフルエンザに関しては
うがいには効果がないという意見が一般的である。
首相官邸ホームページで
「インフルエンザを予防する効果については
科学的に証明されていません」としている。

インフルエンザ様疾患の発症とうがいの研究においても、
うがいがインフルエンザを予防する統計的な有意差は出ていない2)。

インフルエンザウイルスは非常に強いウイルスであり、
喉に付着すると約20分で喉から侵入してしまう。
このことがうがいがインフルエンザの予防に
有効とは言えない理由の一つとされている。

まとめ

うがいはインフルエンザ予防にはならないものの、
風邪予防には有効である。
またうがいの際にはヨード液は使わない方が、
効果が高いことを念頭に置く必要がある。

1)Kazunari Satomura; Tetsuhisa Kitamura,
Takashi Kawamura, et al. (November 2005). “Prevention of
Upper Respiratory Tract Infections by Gargling
: A Randomized Trial”. American Journal of Preventive
Medicine 29 (4): pp. 302-307.
2)Kitamura T et al., Can we prevent influenza-like illnesses by
gargling?, Intern Med. 2007;46(18):1623-4. Epub 2007 Sep 14.

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。