臨床能力の難易度と成長

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成長には個人差がある。
学生の時や後輩教育など、
どのように長期的な成長を促すかは、
大きな課題となっている場合も多い。

理学療法士の能力の評価においては、
「理学療法士における臨床能力評価尺度:
(Clinical Competence Evaluation Scale in
Physical Therapy :以下,CEPT)」といものがある1)。
7つのカテゴリーと53の評価項目について構成される
評価尺度である。

臨床能力の難易度と経験年数間の
差に関する横断研究2)では、
年数に関係なく能力が高いものとして、
[態度]、[自己管理]、[自己教育]が挙げられた。
これは学生時代にすでに獲得されていた可能性がある。
そして3年を通じて向上しやすいものとしては、
[知識]、[会話技術]が挙げられた。
そして3年を通して向上する場合と、
0-1年で向上するもその後は緩やかになるものとしては、
[思考]、[PT技術]が挙げられた。
これに関しては比較的難易度が高い能力と考えられ、
長期的な成長に関しては
[思考]と[PT技術]が重要と考えられる。

まとめ

臨床能力は多岐にわたるが、
難易度の低いものと高いものが推測できる。
早い段階で獲得されるものを容易なものとし、
獲得困難なものを難易度の高いものと考えると、
[態度][自己管理][自己教育]に関しては最も容易で、
次に3年を通じて向上されやすいものとしては、
[知識][会話技術]というものであった。
最も難易度の高いものは[思考][PT技術]が挙げられ、
これは日々の積み重ねのみならず、
インプットとアウトプットの相互関係も重要である。
院外での研修などの参加も
影響として大きいと考えられる。

1)芳野 純,臼井 滋:理学療法における臨床能力評価尺度
(Clinical Competence Evaluation Scale in
Physical Therapy:CEPT)の開発と信頼性の検討.
理学療法学.2012;27(6):651-655
2)芳野 純:理学療法士の臨床能力の難易度と
経験年数間の差に関する縦断研究.
理学療法学.2017;44(2):154-155

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔
岡山のクリニックで理学療法士として勤務。
“痛み”に対して
日常生活のコントロールの重要性を提唱している。