脳の掃除は夜勤体制

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寝不足で調子が悪い・・・。
誰もが経験したことあるのではないだろうか。
ぼーっとしてしまう。
ミスが多い。人の話が聞けない。
うまく身体が動かない。
そのような症状が出現する。

また全身麻酔後の患者が、
認知障害を生じることなども多い。
これも全身麻酔による睡眠が
何らかの影響を受けていることが考えられる。

脳の掃除は夜勤体制

米国ロチェスター大学の
メディカルセンターの研究チームが、
センセーショナルな論文を出した。

神経細胞にダメージを与えず、
3次元撮影や液体の流れを観察する、
2光子励起顕微鏡というものを使い、
脳脊髄液の流れを観察した。

それによると脳の老廃物は、
リンパ系のように排出されるというものである。
これは夜間のノンレム睡眠時に行われ、
ノンレム睡眠が大きなカギになるという。

具体的にはグリア細胞の一種の
アストロサイトが縮むことで、
隙間ができそれが脳脊髄液の排出溝の
役割を示すという。

これをグリア細胞とリンパ系をかけて
グリンパティックシステムと呼ぶ。

全身麻酔後の認知障害が問題になっているが、
これも全身麻酔後は深いノンレム睡眠が生じないため、
脳の老廃物と言われているアミロイドβが、
脳に蓄積しアルツハイマー関連の問題が
生じやすくなる可能性がある。

また高齢者は深い眠りが困難となるため、
グリンパティックシステムがうまく働かず、
老廃物の排出が思うようにいかない可能性がある。

まとめ

脳の老廃物の排出は、
睡眠時のノンレム睡眠で行われる
グリンパティックシステムによるものが
今回の研究で明らかになっている。

深い睡眠を阻害する、
全身麻酔はそういったシステムを
阻害することが要因となっている可能性もある。

またオステオパシーで行われる、
頭蓋仙骨療法もこれらの関係と
つながりがあるかもしれない。

そしてお酒の飲み過ぎもノンレム睡眠を阻害するため、
入眠は行いやすいが、
ノンレム睡眠が低下することで、
脳のパフォーマンスを低下させることがあるため
注意する必要があるかもしれない。

1)Lauren M. Hablitz, Hanna S. Vinitsky,
Qian Sun, Frederik Filip Stæger,
Björn Sigurdsson, Kristian N. Morte.
Increased glymphatic influx is correlated with
high EEG delta power and low heart rate in
mice under anesthesia.Science Advances  27 Feb 2019:
Vol. 5, no. 2, eaav5447 DOI: 10.1126/sciadv.aav5447

Photo by Robina Weermeijer on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。