体と心の繋がり

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体の情報は多くの組織によって伝達される。
神経・血管・筋膜などによるもので、
それらは流れに依存した体液循環によるものになる。

体の器官と繋がり

神経は血管に対してホルモンを伝達する。
血管は神経に対して神経ペプチドを用いて伝達する。

血管は筋膜に対してタンパク質の供給を行う。
神経は筋膜に対し運動神経情報を伝達する。
筋膜は神経に対し慎重受容器の伝達をする。

こうしたつながりが密接に関係することで、
人は様々な環境変化に適応している。

心と体の繋がり

日常生活での悩みや心配、罪悪感や痛みがあると、
これらのネガティブな感情は神経により認識され、
運動神経により特有の収縮パターンを生み出してしまう。

モーシェ・フェルデンクライスの言葉のように
負の感情は全て屈曲として現れる1)
恐れは身を縮め、鬱はうなだれ、
怒りは前のめりになる。

こうした運動の収縮パターンが慢性化すると、
特有の胸郭パターンが生じ、
それに連鎖する形で頚椎・肋骨・
肩関節・下肢と影響は波及する。

また呼吸が浅くなることで、
体液や血液のバランスが崩れ、
酸素供給量の減少し、
コルチゾールが増加するなどの変化を起こす。

心のパターンが体のパターンを作り、
また体のパターンも心のパターンを作る。
それぞれは独立するものでなく、
相互に影響しあい繋がりを与えている。

多くの側面を考慮する困難性

この化学的な経路は
神経的側面と化学的な側面を示すが、
それぞれの繋がりを空間的な側面として、
医学的に考慮するのはなかなか困難である。

ハンマーを持てば全てが釘に見えるように、
筋肉を得意とするものは筋肉のみに着目し、
また関節を得意とするものは関節のみに着目する。
そして身体に着目するものは心の存在が見えなくなり、
心に着目するものは身体の存在が見えなくなる。

まとめ

体には多くの組織が存在し、
一つの原因によって、
一つの問題が生じるわけではない。
時間の経過が長くなればより問題は複雑に絡み合い、
他の関係性と結びつく。
こういった部分は高齢者の
リハビリテーションでは重要である。
高齢者は単関節の問題でなく、
多関節で多くの疾病との重複化がある。

これら個々の情報の繋がりを
いかに考慮するかが重要になってくる。

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1)Feldenkrais M.Body and mature behavior.New York:
International Universities Press;1949

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。