思い込みや偏見 バイアス

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人は思い込みや偏見という先入観を持つことで
客観的な判断を取りづらくなる。

この思い込みや偏見は
実は自分を守ろうとする
本能から生じるものであり、
一概に悪いものではない。

特に危険を察知した場合、
自分の身体や心を守るために、
この思い込みや偏見のスイッチが入る。
この自分を守ろうとする思い込みや偏見を
バイアスと呼ぶ。

また人と比べるクセが強すぎても、
バイアスは生じやすくなる。
どちらが上でどちらが下かや、
どちらが正しくてどちらが間違っているか、
どちらが善でどちらが悪なのか。
どちらが得でどちらが損か。
こういった時に一つの基準に
とらわれすぎるが故にバイアスが生じる。

バイアスには様々なものがあるが、
よくあるバイアスについて述べていく。

正常性バイアス

「自分は大丈夫」
「まだ大丈夫」
といった心理である。

災害などで身近に危険が迫っても、
「これは正常の範囲内だ。」
そう思うことで心を平静に保とうとする。

生きていくには必要な心の働きだが、
災害時に避難が遅れる可能性がある。

現状維持バイアス

「様子をみよう」
「このままいこう」
といった心理である。

人は変化そのものを嫌うため、
大きな変化や未知なるものを避け、
現状を維持したくなる。

利益から得る満足度よりも、
同額の損失から得る苦痛の方が大きいと判断する。

何かを失うかもしれないという不安が、
何かを得られるかもしれないという期待より、
上回りやすいことが現状維持バイアスの理由。

集団同調性バイアス

「みんなが言ってるし」
「誰も動いてないから」
といった心理である。

危険発生時に一目散に逃げる人は、
統計的に4%程度と言われている。

特に現代人は危険の少ない生活をしているため、
普段から危険を察知する能力を
下げ適用している場合が多い。

過去美化バイアス

「昔は良かった」
「あの頃は良かった」
といった心理である。

人の脳は悪い出来事の方を早く忘れるため、
良い印象を残りやすい。

良いことばかりを覚えているため、
今よりも昔や過去の方が良かった気がしてしまう。

サンクコスト

「せっかくここまできたから」
「もったいない」
といった心理である。

一言で言うと未練がましい状態。
オンラインゲームで
ここまでレベルを上げたから・・・
とか、課金したから・・・とか。

株で含み損で損したけど、
持ち続けておこう・・・とか。

恋愛で長く付き合ってるから・・・
いろんな事があったから・・・とかが
これに含まれる。

エキスパートエラー

「プロが言ってるから」
「専門家が言うから正しい」
といった心理である。

よくわからないことは、
判断する事が難しいので、
プロや専門家の言うことを鵜呑みにしやすい。

ただプロや専門家も人間なので、
心理的バイアスは生じやすい。
そして自分の信じているものに対して、
よりそれを抱擁する傾向も強い。

まとめ

人は自分を守ろうとするために、
様々な思い込みや偏見を生じさせる。

感情というのは基本的に守りが強く、
利益を得ることより、
損をすることの不安を優先する。

特に危険を察知した状態になると、
その判断は急を要するため冷静な判断は難しい。

根拠はあるか?
他の視点はないか?
みんなが正しいとは限らない。
悪いことは忘れるもの。
コストは未来の投資。
専門家も人間だ。

バイアスによって心を守るのも大切だが、
冷静に現実と向かい合うことも重要である。

Photo by Raul Varzar on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。