アプローチには運動学的視点

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病態の理解は大切である。
変形性膝関節症は膝がどのようになっているのか。
レントゲン上ではどういった所見があるのか。
これは起きていることを理解したり、
リスクを管理する上では重要である。

しかし、運動療法を行っていく上で、
病態の理解だけでは問題は解決しない。
どうすれば良いのかといった
”改善”や”予防”に対しては、
なんの情報も与えてはくれないのである。
病態が理解できることは、
「何が起きているのか」はわかっても、
「どうすれば良いのか」は見えてこないのである。

「どうすれば良いのか」理解するためには、
運動学的な視点が必要である。
レントゲン上での所見と
患者の訴えている痛みが一致するとは限らない。
どの運動方向に動かすと悪化し、
どの運動方向に動かせば楽になるのか。
これがわかれば「どうすれば良いのか」
“予防”や”改善”が見えてくる。

逆に痛みが出る運動方向は悪化する方向であり、
その悪化する運動方向の姿勢や動作が、
悪化する原因となる。
要するに習慣的な姿勢や動作により、
一定方向に強制されることで
痛みが生じる可能性がある。
痛みが楽になる運動方向は改善する方向である。
その運動方向に動かすことがアプローチとなり、
セルフエクササイズにもなる。

運動学的な視点により、
悪化する運動方向を明確にすることで、
悪化する姿勢や動作を把握する。
そして楽になる運動方向を明確にすることで、
アプローチやセルフエクササイズにつなげる。

まとめ

病態理解は大切であるが、
「何が起きているか」の情報だけでは、
「どうすれば良いのか」はわからない。
どうすれば良いのかは運動学的な視点が大切になる。
悪化する運動方向がわかれば、
悪化させる原因の姿勢や動作が見えてくる。
楽なる運動方向がわかれば、
アプローチやセルフエクササイズにつながる。
痛みが出る方向を明確にし、
”予防”と”改善”につなげていきたい。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。