練習を超加速

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初めての事、上手くいかないことは練習をする。
練習することで少しずつ上達するが、
上達が速い人と遅い人は当然いる。

努力する量が多いかどうかもあるが、
努力の質も関係が大きい。
そしてセンスがいいのかどうか。
これも関係する。

センスが良いかどうかというのは、
持って生まれた能力。
その人の脳の特性というのもあるが、
センス=sense
“感じる”ということが大きなポイントとなる。

意識した練習

練習初期の段階では、意識が強く働く。
目標を立ててそれに向けて実行するが、
過去と照らし合わせて上手くいかない場合は、
その誤差を検出し、そこを修正する。

「ここはこうしなさい。」
それに合わせてやってみる。
少し近づいた。
いやむしろ余計に遠のいた。
また練習する。少し近づいた。
近づいた時は何でだ?
遠のいた時は何でだ?

考える。考えると力みが出る。
運動は滑らかさを失い、
ぎこちなくなり遠のいてしまう。

運動は外部情報と身体情報を感知するほか、
感覚や運動も知覚している。
その情報をもとに運動計画を立て、
運動を現実的に実行している。

これは無意識で行われていることであり、
実際に目に見えるものは現実的な運動実行のみ。
それまでの外部情報や身体情報、
感覚や運動の知覚に関しては目に見えない。

練習を繰り返すことで、
徐々に誤差が少なくなってくる。
上手くいく時、いかない時を
考えなくても身体が勝手に覚えてくる。

無意識の練習

繰り返し練習することで、
考えなくても身体が無意識に動く。
熟練された状態である。

目標を立て、過去の情報の誤差を
修正する意識によるものから、
未来の期待から予測をし動くものに変わる。

こうなると常に変化する状況を取り入れながら、
意識による誤差を修正せず、
将来の予測を用いるものに変化する。

意識的に運動の誤差を修正しながら、
運動制御することをフィードバック制御。
すでに記憶した運動を予測して、
無意識に運動するものを、
フィードフォワード制御という。

運動のスピードではゆっくりした運動は、
全体の変化を固有受容器や視覚情報を知覚する。
こういった場合はフィードバック制御が優位となる。

運動スピードが速くなると、
運動する前から前もって
運動の結果が予測された状態となり、
フィードフォワード制御が優位になる。

コツは力を抜いて感じること

繰り返しになるが、
運動は外部情報と身体情報を感知するほか、
感覚や運動も知覚している。
その情報をもとに運動計画を立て、
運動を現実的に実行している。

目に見える動きとその誤差というものは、
目に見えない感覚というものによって作られる。
さらにゆっくりとした動きにより、
フィードバック制御は行いやすくなる。

上達が速い人は力を抜き、
身体の感覚を確認するように動く。
失敗した時はその失敗した動きのみを引き出し、
その動きをゆっくりと繰り返し、
再び感覚を確認する。

上達が遅い人は身体の感覚には意識が向かず、
目に見える動きだけに着目する。
頭で考えようとするため、
力が入ってしまい感覚はより鈍くなる。

脳の構造としても運動に関わる4野は
注意や感覚処理に関わる
2野と5野と連結が深い。
脳梗塞になると運動に関わる4野は障害されないが、
2野と5野の働きが低下することで、
4野の働きが抑制される。

要するに動かないから力むものの、
力むと筋紡錘は適切に働かないから感じない。
緩むべき筋肉と縮むべき筋肉の統制が取れないため、
スムーズな運動が行えずより力が必要になる。

力を抜くこと、感じることで、
感覚情報が多く入力され、
実際の運動の前の運動計画が作られやすくなる。

またある程度熟練した時に、
フィードフォワードに移行しやすく、
無意識で予測に応じた動きができるため、
速い動きや変化に対応した動きが可能になる。

まとめ

運動は感覚情報をもとに計画され行われる。
練習する時にも多くの感覚を
感じること重要であるため、
力を抜き、動きでなく感覚に
意識を向けることが大切である。

“力を抜き感じること”
それが練習を超加速する1番のコツである。

Photo by Cris Trung on Unsplash

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。