コーレス骨折のアプローチ

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コーレス骨折とは

コーレス骨折は橈骨遠位端骨折の定型的骨折の一つである。
転倒してをつくことで受傷することが多い。
遠位骨片が手背側に転移するのが特徴である。

転倒時に手をつく反応が素早い場合は、
このコーレス骨折になりやすい。
手が出るのが遅れる場合などは、
大腿骨頸部骨折になりやすい傾向がある。

さてこのコーレス骨折だが、
臨床で頻度は多い疾患である。
手関節の可動域制限が主症状だが、
背屈制限があれば握力の低下が起こり、
掌屈制限があれば掌屈の代償により、
肩こり症状などが出現しやすい。

筋と関節の制限

骨折後は周囲の関節や筋の拘縮に伴う
可動域制限が出現するため、
それに対するアプローチが必要になる。

手関節の可動域制限が主であるが、
遠位・近位の撓尺関節の他、
手関節伸筋、屈筋の
伸張性の低下も出現することが多い。

見逃しやすいポイント

見逃しやすいポイントとしては、
手根骨の副運動がある。
橈骨遠位端骨折後は手関節周辺が腫脹を起こすため、
骨折部以外の部分にも影響が波及する。
腫脹が生じるとその周囲の組織は粘性の影響を受け、
可動域制限が生じてしまうからである。

それによって影響が出やすいのが手根骨の副運動。
一見、コーレス骨折と関係なさそうであるが、
腫脹は末端の部位にも影響を及ぼし、
また手根骨の副運動低下が周囲の筋緊張に影響を及ぼし、
手関節の可動域制限の影響に関連するのである。

手関節の可動域改善に対して、
手関節周囲筋の伸張と手関節の副運動改善は必須であるが、
手関節周囲筋の伸張が思わしくない場合、
ぜひ手根骨の副運動を評価してみると良いと思う。
また手関節の副運動改善後にもう一度、
手関節周囲筋の伸張性を確かめてみてもらいたい。
以前と比べ明らかに可動域の改善が
認められるのではないだろうか。

まとめ

コーレス骨折は非常によくみる疾患である。
手関節周囲筋の伸張とともに、
手関節の副運動改善が必要になる。
しかし、手関節伸張の効果が
思わしくない場合があると思う。
この場合は手根骨の副運動を
評価してみてはどうだろうか。
コーレス骨折による腫脹の影響で、
多くの場合、副運動低下が生じているはずである。
そして手根骨の副運動の改善後に、
再度手関節周辺筋の伸張性を確認していてもらいたい。
以前と比べ、可動域制限の改善が
スムーズに行えるのではないだろうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤原大輔 岡山のクリニックで理学療法士として勤務。 "痛み"に対して 日常生活のコントロールの重要性を提唱している。